コロナが変える「大皿料理」での食習慣=衛生意識高まり、取り箸が定番に―上海

フライメディア    2020年9月26日(土) 17時20分

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コロナウイルス感染ピークから数ヶ月過ぎ、一部施設や交通機関でのマスク着用&検温をのぞき、ほぼ日常生活が戻ってきた上海。

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コロナウイルス感染ピークから数ヶ月過ぎ、一部施設や交通機関でのマスク着用&検温をのぞき、ほぼ日常生活が戻ってきた上海。通りを歩く市民のマスク着用率は日本の花粉症シーズン時の割合ほどで、マスクをはずす人も徐々に増えてきた。上海に在住する人たちの感覚はすでに“アフターコロナ”であるが、世界を見ると、まだまだ“ウイズコロナ”で、緊迫した情況の地域もあり、温度差は感じる。

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海外からの入国者に極少数の感染者がいる以外、上海では感染情況も落ち着いてきたが、今回の新型コロナウイルスの影響を受けて、大きく変わったことがいくつかある。その中のひとつが食習慣だ。

これまで、いわゆる“じか箸”で食べていた中華料理やその他のシェア料理。感染予防や抑制のため、取り箸や取り分けが奨励されるようになった。

上海でも若者やファミリー層を中心に、家族や仲間との食事でも「取り箸」を使うことが定着しはじめた。レストランでもスタッフから「取り箸」を使うように声をかけられる。以前と比べると衛生にかなり気を使うようになった。

取り箸と言えば、中国の箸は、日本の箸に比べると長い。中国の箸が長い理由は食文化の歴史にあるという。円卓で料理を囲み、ワイガヤしながら、それぞれが“じか箸”でつつき、シェアして食べる大皿文化のため、料理がとりやすいように長くなっていると言われている。また、隣の席の人に料理を取り分ける習慣もあるが、取り分けるときも“じか箸”が多かった。

ところが、今回の新型コロナウイルスで、政府も取り箸や取り分けを奨励。公共マナーポスターや公共CMなども使い大々的にPRしている。これまでの食文化が変わっていく、変えていく動きを見ると、今回のコロナウイルスの影響の大きさを改めて痛感する。(提供/フライメディア)

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