韓国で人気のマスク、「コロナに効果なし」と判明?消費者らがパニックに

Record China    2020年8月26日(水) 21時20分

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25日、韓国・マネートゥデイは、猛暑が続く韓国で人気を博していたメッシュ素材のマスクに飛沫(ひまつ)遮断効果がないことが分かり、消費者らがパニックに陥っていると報じた。

2020年8月25日、韓国・マネートゥデイは、猛暑が続く韓国で人気を博していたメッシュ素材のマスクに飛沫(ひまつ)遮断効果がないことが分かり、消費者らがパニックに陥っていると報じた。

記事によると、韓国では7月に登場したナノメッシュマスクが消費者の注目を集めている。ネット上では「優秀な通気性でマスク内に湿気がたまらない」「各種機関から認定を受けた」「抗菌テストを通過した」「洗浄して繰り返し使える」などの宣伝文句で大々的に売られている。しかし、ナノフィルターを活用したマスクやメッシュ素材のマスクの中で韓国食品医薬品安全処の医薬部外品認定が下りた製品はなく、新型コロナウイルス拡散の原因とされる「飛沫」を遮断する効果がないことが分かったという。

食品医薬品安全処関係者は「『有害物質97%以上を捕集』などあいまいな説明はマスクの安全性を保障しない一種のマーケティング表現」とし、「医薬部外品認定の有無を確認してほしい」と呼び掛けているという。

これを受け、消費者からは返品要請が相次いでいる。ネット上には「気に入っていたけど、食品医薬品安全処の認定を受けていないと知って捨てた」「快適だから買い占めて周囲の人にも配ったが、全て返品した。付けていると人の視線も気になる」「飛沫遮断効果があるかのように宣伝しないでほしい」「1カ月前に問い合わせた時、飛沫遮断効果が綿マスクと同じと言われた。だから家族みんなで使っていたのに」などの声が上がっている。

これに対し、ナノマスク製造会社は「ナノフィルターを使用したマスクを検査できる食品医薬品安全処の基準がなく医薬部外品の認定を受けられない」とし、「外部機関ではKF94(認定を受けているマスク)の性能に準ずる検査結果が出た」と説明したという。ただ、食品医薬品安全処関係者は「メッシュマスクやナノフィルターマスクなど新物質を活用したマスクは性能が優れていても人体に無害であるかは正式な検査を受けなければ分からない」とし、「コロナウイルスから身を守るには食品医薬品安全処の認定を受けたマスクを着用すること」と強調したという。

メッシュマスクをめぐっては、野党「未来統合党」の金美愛(キム・ミエ)議員が21日に疾病管理本部を訪問する際に使用し「本部長に唾が飛んだらどうする」「正式に認定されたマスクを使うべき」「こんな時におしゃれを気にしているのか」など批判を浴びた。これに対し金議員は、SNSに自身が使用していたマスクのパッケージを掲載。そこには「0.44マイクロメートルの大きさの超微細粒子97.1%効率」と書かれていた。さらに、野党支持者らがこれに対して「チョ・グク前法相も14日にソウル中央地裁に行く際にメッシュマスクを使用していた」と指摘して「なぜ野党議員は使ってはならないのか」「与党はマスクでも『自分に甘く他人に厳しい』精神なのか」などと反発するなど波紋を広げていた。(翻訳・編集/堂本

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