Record China 2020年8月21日(金) 14時40分
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中国の芸能界で起きた「パクリ騒動」にまたしても日本が巻き込まれた。
中国の音楽ユニット「牛奶咖啡(ミルクコーヒー)」は今月19日、イケメン歌手の何洛洛(ホー・ルオルオ)が歌うアニメーション映画の主題歌「舒克貝塔」について、自分たちの楽曲「明天,你好」をまねたものであると指摘した。何洛洛のファンらからは「パクリは間違いだが本人は知らずに歌っていた。曲を作った人物が批判されるべき」との声が上がったが、ミルクコーヒーは「君たちのアイドルはパクリ作品を歌っていた。これが問題の重点だ」と一蹴。ミルクコーヒーのファンアカウントも「版権とオリジナルを尊重することは基本。パクリにかかわった関係者は逃げられない」と批判し、何洛洛本人と「舒克貝塔」を作曲した劉佳(リウ・ジアー)氏に説明を求めた。
事態を受け、劉佳氏は「2つの曲のリズムや雰囲気はまるで違う」などとして、両者を比較するデータを掲載したが、ネットユーザーからは「すごく似てる」「墓穴を掘った」などの批判の声が寄せられた。
一方で、ミルクコーヒーが「パクられた」と訴えている「明天,你好」について、中島みゆきの「with」のパクリではないかとの疑惑が浮上。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に掲載された両者の一部を比較する動画を見ると、確かによく似ている。あるユーザーは「『舒克貝塔』の取り下げを求めるなら『明天,你好』も同時に取り下げるべき」と主張している。
ミルクコーヒーによる中島みゆきのパクリ疑惑については、微博上でまだ話題の中心になるほどの大きな注目は集まっていないものの、すでに複数のアカウントが指摘しており数百件のコメントが寄せられている。また、中国のニュースサイト・観察者網の記事もこれを指摘しており、「中島みゆきの作品は広く愛され、どれほどの歌手にカバーされたか知れない」「多くの(中国の)人になじみのある歌の中には、中島みゆきの影があるものが少なくない」などと伝え、ネットユーザーから「中島みゆきはどれだけの中国の歌手を養ってきたのか」との声が上がっていることを紹介した。中島みゆきら日本人の楽曲は、かつて台湾や香港の歌手に多数カバーされ、中国でも人気だったことから「中国の歌」と勘違いしている中国人も少なくない。
なお、中国でのパクリ騒動で「大本が日本だった」というケースは過去にも起きている。今年7月に写真の構図をめぐる争いで相手を「パクリだ」と批判したドラマプロデューサーに対し、それよりも前にジブリ映画「ハウルの動く城」の作中に同様の構図があったという指摘がネットユーザーから寄せられ、当時「ハウルの動く城」が微博のホットワードになった。(編集/北田)
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