2014年1月29日、同性婚および富豪の父親からの高額持参金が話題になった香港人女性のジジ・チャオ（趙式芝）さんが、香港の日刊紙2社に英語と中国語で、父親に対する公式メッセージを発表した。英BBCの中文サイトが伝えた。

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2012年、「同性愛者の娘と結婚してくれたら5億香港ドル（約67億円）贈呈」というニュースが世界中で話題になった。主人公となったのが、香港の不動産大手デベロッパー・卓能グループのセシル・チャオ（趙世曾）CEOと、その娘のジジ・チャオさん。ジジさんは2012年、7年間交際していた女性とフランスで挙式している。さらに今月23日には、なかなか相手が見つからないことに業を煮やしたチャオ氏が、娘の持参金を10億香港ドル（約133億円）と倍額に引き上げることを宣言した。

29日、娘のジジさんが香港の日刊紙2社に、父親に向けた公式メッセージを掲載した。「私と彼女はとても幸せに暮らしている。それを理解してもらえないのを遺憾に思う」と、ジジさんはあくまで父親の意思に従う気がないことを明言。「私たち親子は愛情への価値観が違う。お互いの考えを押し付けるのは間違っている。だから、あなたの華やかな生活も私は認めてきた」と、有名なプレイボーイだった父親について語っている。

また、「私の表現力に問題があり、あなたにまだ誤解させているのかも。香港にいい条件の男性がいないから、私が同性愛者であると思わせているのなら、その点は謝りたい。でも、世界中に素敵な男性は数多くいるけど、私にふさわしい男性はいない」「私が同性愛者であることに、責任を感じたり自分を責めたりしないで。あなたの罪じゃないし、世間の誰もあなたを責めたりしない」と、父親へ愛情のこもった言葉もつづられている。

香港メディアのインタビューでジジさんが語ったところでは、2012年に高額贈呈の話題が登場した時、世界中から約2万人の希望者が殺到した。しかし、自分の心を動かすような男性はいなかったという。（翻訳・編集/Mathilda）