ケニアでの象牙密輸厳罰化後、初の有罪判決は中国人=アジアでの需要増で密輸が横行―仏メディア

Record China    2014年1月30日(木) 0時8分

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27日、ケニアの裁判所で中国人男性が象牙の密輸行為を認め、野生動物保護のため密輸が厳罰化されて以降、初めての有罪判決例となった。写真はケニア。

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2014年1月27日、ケニアの裁判所で中国人男性が象牙の密輸行為を認め、野生動物保護のため密輸が厳罰化されて以降、初めての有罪判決例となった。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版サイトが伝えた。

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被告は「タン・ヨンジエン」という40歳の中国人で、今年1月中旬、モザンビークから中国へ帰国する途中、ナイロビ空港でスーツケースに入れた3.4キロの象牙を発見されていた。タン被告はナイロビでの公判で密輸の事実を認めた。新法にもとづき、5年以上の懲役か120万円以上の罰金が科されることになる。

昨年12月に成立した新法では、絶滅危惧種の動物を密猟した場合、終身刑か2400万円の罰金が科されることになった。

RFIによると、ケニアでは絶滅危惧種の密輸に対する罰則が軽すぎたことから、昨年、政府が厳罰化することを決定していた。昨年4月、ある中国人が象牙439本を持ちだそうとして逮捕されたが、わずか3万7000円の罰金を科されるにとどまっていた。闇市場では、象牙1本につきおよそ26万円の値がついている。

ケニアは密輸の中継地点として利用されており、象牙以外にもサイの角などが取引されている。近年ではアジアや中近東での需要が増加し、象牙の密輸が横行しているという。

アフリカには現在50万頭のゾウがいるが、象牙目的の密猟の他、急速な都市化もゾウの生存環境を脅かしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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