韓国ドラマ、なぜ中国で大人気?=ダメ女が美少年から「愛してる」と言われるフィクション―中国メディア

Record China    2014年1月28日(火) 0時12分

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26日、韓流ドラマはなぜ中国で大人気なのだろうか?写真は「相続者たち」のポスター。

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2014年1月26日、少し前に中国を訪れ、ファンを熱狂させた韓国俳優のイ・ミンホが、午年の「春晩」(中国の国民的年越し番組。日本の紅白歌合戦に相当)に出演することになった。無数の韓国ドラマファンにとって、これは記念すべき出来事だ。彼らのアイドルがまもなく、中国で最も盛大なテレビ番組に登場しようとしている。楚天金報が伝えた。

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1993年に「ジェラシー」が中国本土で放送されてから、20年の時が流れた。特に過ぎ去ったばかりの2013年、韓国ドラマは最盛期を迎えた。韓国ドラマはなぜ20年間も流行しているのだろうか?記者は韓国ドラマのファン歴10年以上の人々を取材し、その理由を探った。

◆キャラクター設定、イケメンとダメ女

感性を重視する女性の視聴者は、何を好むだろうか?彼女たちは、魅力的なイケメンが一人の平凡な女性に魅了され、彼女だけを追い求め必死になるのを好む。このようなイケメンは一人だけでも良いが、何人もいれば理想的だ。これによって生じる感情移入によって、韓国ドラマは女性ファンの夢の旅を実現している。

イケメンとダメ女というキャラクター設定で、韓国ドラマはすべてを可能にしている。女性は綺麗で、若く気品がある必要はない。きれい好きではなく、いい加減な性格でも、社長級のエリート男性、もしくはイケメンの美少年に命がけで愛される。このタイプのドラマは、「シークレットガーデン」、「主君の太陽」、「君の声が聞こえる」だ。

韓国ドラマの脚本家は女性がほとんどで、その多くが中年の独身女性だ。彼女らが描く夢は、男性脚本家が多い中国ドラマと比べ、女性の視聴者の心をとらえやすい。

◆目の保養、面食いを魅了

ある韓国ドラマのファンは、「韓国ドラマのストーリーは、欧米ドラマに大きく劣る。しかし目の保養という点では、韓国ドラマはとことんまでこだわりぬいている。私のような面食いは、欧米ドラマの大味な主人公を受け入れられない」と語った。

韓国ドラマでは、主演男優にせよ助演男優にせよ、360度どこから見ても欠点のないルックスを持っている。身長が180cmを超えるイケメン男性たちは、抵抗力のない女性の視聴者をあっという間に魅了できる。

ファッション、ヘアスタイル、メイクと、韓国ドラマは少しも手を抜かず、新作ドラマが放送されるたびに流行を生み出している。主演女優、助演女優はファッションリーダーになり、ドラマで着用していたブランドが本物も偽物も飛ぶように売れる。

◆ストーリー、シチュエーションは変われど、今も昔も中身は同じ

かつての韓国ドラマは、「がん、交通事故、不治の病の3つに総括できる」と言われたこともあったが、近頃はファンを魅了するため、タイムスリップ、超能力、宇宙人といった新しいタイプのラブストーリーに取り組んでいる。しかし韓国ドラマのファンは、「韓国ドラマのストーリーの中身には、実際には変化がない。昔は幼なじみのオッパ(お兄さん)が愛してると言い、今は主人公が数百年の時を経て愛してると言い、宇宙人が愛してると言い、超能力を持つ少年が愛してると言うだけ」と語った。

取材に応じた数人の韓国ドラマファンは、「韓国ドラマは夢を創造している。しかしドラマに登場するようなイケメンが実生活で愛するのはヒロインではなく、金持ちの箱入り娘だ。彼らは、うだつのあがらない女性のものではない。そのため韓国ドラマの内容は完全にフィクションであり、あのような相手を求めるべきではない」と注意を促した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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