Record China 2007年5月24日(木) 16時17分
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鉄道高速化計画の目玉である中国版新幹線「調和号」(中国語では「和階号」と表記)。運行から一月、名前とは裏腹に大都市・金持ち優遇の現実が見えてきた。
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2007年4月の鉄道高速化計画の目玉として登場した中国版新幹線「調和号」(中国語では「和階号」と表記)。運行から一月、胡錦涛(フー・チンタオ)政権のキーワードとも言える「調和」という言葉とは裏腹の、大都市・金持ち優遇の現実が見えてきた。
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「調和号」の導入により、郊外の都市から大都市に通う新幹線通勤が可能になったなどと、その意義が喧伝されている「調和号」。しかし切符代は以前と比べて遙かに高い。以前の2倍以上の値段になった区間も少なくないという。***
さらに「調和号」の円滑な運行を保証するため、鈍行列車は通過待ちが激増した。「ダイヤ高速化?調和号に乗れない者にとっては、ダイヤ低速化だ」とのぼやき声も聞こえる。さらに大都市間の交通を重視したため、中間にある中小規模の駅では列車数が減少したり、極端な場合に廃止された駅まであるという。鉄道局は「バス交通との効率的な役割分担によりカバー可能」と主張するが、駅が廃止された都市では、競争が失われたため長距離バスの価格が高騰するケースが確認されている。
メリットが大都市に住む金持ちに集中している「調和号」。世界最先端の鉄道技術を導入したという高揚感が去った後、庶民に厳しい現実が見えてきたようだ。(翻訳/編集・KT)
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