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<インタビュー>日中の絆を結ぶ仕事をしたい!―日本語作文コンクール最優秀賞の李敏さん(下)

八牧浩行    2014年1月24日(金) 10時56分

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23日、「第9回(13年)中国人の日本語作文コンクール」で最優秀賞(日本大使賞)を受賞した李敏さんが来日し、Record Chinaのインタビューに応じた。「ドラえもんが大好きで、いつも見ていた。将来は日中の絆を結ぶ仕事をしたい」と語った。

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2014年1月23日、「第9回(13年)中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社・日中交流研究所主催、外務省など後援)で最優秀賞(日本大使賞)を受賞した李敏(リー・ミン)さんが来日し、Record Chinaのインタビューに応じた。「小学生の時、ドラえもんが大好きで、いつも見ていたことが日本語に興味を持ったきっかけ」と話し、中国と日本は共通点が非常に多く、多くの中国人は日本人と仲良くしたいと思っている」と強調。将来は「日中の絆を結ぶ仕事をしたい」と語った。

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――実際に異なる国に行って経験することは大事ですね。私は30年近く前に最初に中国に行ったのですが、自転車だらけで高い建物もありませんでした。今では生活水準も上がり、日本も中国も若い人と話すと考え方はほとんど同じです。服装も顔立ちも同じですね。李さんも日本人とまったく変わりませんね。日本人だって普通の人は皆中国の人たちと仲良くしようと思っています。

皆同じです。友好的に一緒にともに発展することこそが国の人びとに利益を持たらしますし、人も国全体も発展するようになります。それが唯一の道だと思います。

――今、大学院に在籍され専攻は日本語ですね。将来はどのようなことをしたいですか。

相互に理解し分かり合うことができるようなイベントを開催し、自分も楽しめればいいなと思います。もっと日中両国の文化を知り体験して、人と人の絆を結ぶような仕事をしたいです。

――希望のイメージとしては外交官などですか。日本大使を務め、外交部長(外相)の王毅さんも日本語がうまいですね。やっぱり日本語を勉強してとても良かったと言っていました。彼も日本が大好きですよ。

外交官になるのは難しいと思います。

――お互いに意思を通じる合える仕事というのはいいですね。文化交流団体や企業、地方自治体なども同じです。グローバル時代なのに、東アジアではもめごとが多いですが、EU諸国などの協調体制をもっと見習うべきでしょうね。

はい、私もそのように思います。

――日本の印象はいかがですか。

イメージはできていたのですが、東京はとてもきれいな都市です。北京に帰ったら、東京の印象や日本人との出会いなど、伝えたいと思います。

<インタビューを終えて>

中国では2万人が日本語を勉強しており、日本への留学なしでしっかりした日本語を話したり書けるようになっている。ドラえもんが大好きと言う李敏さんは流暢な日本語で日中友好にかける率直な思いを熱く語ってくれた。インタビューを通して、若い世代の交流と相互理解こそが今後の世界平和につながると確信した。

次回14年の「第10回中国人の日本語作文コンクール」は、日本への留学経験のない中国人学生を対象に、今年5月12日から作文の受け付けが開始される。今年の作文コンクールのテーマは「ACG(アニメ漫画・ゲーム)」と「公共マナー」。毎年約60の各種受賞作が作品集として日本僑報社(段躍中代表)から出版され、日中両国で大きな反響を呼んでいる。こうした地道な取り組みがさらに拡大するよう期待したい。(Record China主筆・八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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