Record China 2020年7月16日(木) 23時20分
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中国雲南省昆明市の小学6年生が研究者として発表した「大腸がんの発症におけるC10orf67の機能とメカニズムの研究」をめぐる不正疑惑で、児童の保護者が謝罪声明を発表した。
中国上海紙・新聞晨報の15日付報道によると、2019年3月の第34回「昆明市青少年科技創新大賽」の小学生の部で一等賞となり、同年12月の第34回「全国青少年科技創新大賽」でも三等賞となった、雲南省昆明市の小学6年生が研究者として発表した「大腸がんの発症におけるC10orf67の機能とメカニズムの研究」をめぐる不正疑惑で、児童の保護者は15日に声明を出し、「コンテストの組織委員会などに対する極めて大きなダメージと社会に対する良くない影響をもたらした」などと謝罪。第34回昆明市青少年科技創新大賽の組織委も同日の声明で、一等賞取り消しを決めたことを明らかにした。
報道によると、同研究をめぐっては、多くの専門家から「小学生にできる研究内容ではない」との指摘が寄せられ、調査によって児童が中国科学院昆明動物研究所に在籍する研究員の子どもであることが判明していた。
新聞晨報によると、児童の保護者は声明で、「プロジェクト申請の過程で、組織委による『プロジェクトリポートは作者本人が執筆しなければならない』とする重要な情報を十分に把握しないまま、資料の収集に過度に関与し、多くの生物医学専門用語を使用してしまいました」などと釈明。また、物議を醸したことで「子どもは大きな精神的プレッシャーに苦しんでいます」とし、「父親として、皆さんの監督と批判を謙虚に受け入れるとともに、ネットユーザーとメディアには寛容と理解を心より懇願します」とした。
第34回昆明市青少年科技創新大賽の組織委は声明で、「プロジェクトリポートの内容の専門性は筆者の認知水準と執筆能力を超えるものであり、本人が単独で執筆したものではないことが、専門チームによる再調査で認定された」とし、「一等賞を取り消し、表彰メダルと証明書を回収することを決めた」とした。(翻訳・編集/柳川)
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