韓国で暮らす中国人、「現実はロマンチックな韓流ドラマとは程遠い」―中国メディア

Record China    2014年1月15日(水) 0時10分

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12日、韓国在住の中国人にとって、現地での暮らしは「韓流ドラマのようにロマンチック」なものでは、決してないという。写真はソウル。

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2014年1月12日、中国メディア・新華網は「韓国在住の中国人、現実はロマンチックな韓流ドラマとは程遠い」と題した記事を掲載した。

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韓国法務部出入国外国人政策本部の資料によると、韓国在住の中国人の数は国交回復前のわずか195人(朝鮮民族内の中国国籍保持者も含む)から、2013年6月には75万人近くに増加。韓国在住の外国人のうち約半数の49.9%を占めた。その昔、韓国における中国人の暮らしはとても苦しく、その多くが「包丁、はさみ、カミソリ」のいわゆる「3刃物」を使う仕事(料理人、理髪師、仕立屋)に従事していた。

中韓国交成立後、韓国政府は中国人に対する各種政策を緩和。多くの中国製品が韓国市場に流れ込むようになった。現在、中国と韓国は飲食業だけでなく、観光業、輸出入貿易、不動産取引などで深いつながりを見せている。

韓国における「新華僑」という言葉は一般に、1992年の中韓国交正常化以降に韓国で暮らす中国人を指す。多くの新華僑が韓国の暮らしになじめないと感じているが、その主な理由は「文化の違い、言葉の壁、韓国人との距離感」の3点にある。韓国女性家庭部による「2012年全国新移民家庭実態調査」の結果では、韓国人との結婚のために韓国に移住、あるいは入籍した外国人の総数は28万人あまりで、そのうち中国人が全体の56.3%を占めている。だが、その中国人の44.2%が「差別を受けた経験がある」と答えた。今の中国を理解していない一世代上の韓国人にとって、中国は「貧しく遅れている国」のイメージしかない。このため、自分の子供の婿や嫁となった中国人に好感を持てないというのだ。

ソウルの大学院で学ぶ中国人男性は、「中国と韓国には『身近だが見知らぬ隣国同士』といった感覚がある」と話す。両国は長い交流の歴史がある隣国同士だが、互いに理解しているのは表面的なものでしかないため、ここで暮らす中国人は韓国に帰属感を抱けないという。最近では留学終了後も韓国に残って就職する中国人学生が激減。さらには韓国に留学する中国人留学生の数そのものが2010年をピークに減少を続けており、韓国国内で問題になっている。(翻訳・編集/本郷)

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