都市部に増え続ける「ネズミ族」、不動産価格の高騰にうっ積する社会の不満―中国

Record China    2014年1月11日(土) 17時1分

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6日、中国の不動産価格が引き続き上昇している影響で、北京では地下室やマンホールで生活する住人が増加するなど、貧富の格差が拡大し、社会の大きな不満を生み出している。

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2014年1月6日、ロイターによると、中国の不動産価格が引き続き上昇している影響で、北京では地下室やマンホールで生活する住人が増加するなど貧富の格差が拡大し、社会の大きな不満を生み出している。7日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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中国では、不動産価格の高騰を押さえるため、政府がさまざまな抑制策を打ち出している。低価格マンションの供給も行われ続けているが、農村から都市部への流入する者の需要を満たすには至っていない。また、不動産投資以外の適切な投資先がないことも、高騰に歯止めがかからない原因の一つだ。

13年11月のデータによると、不動産価格は前年同期比で約10%上昇した。しかも09年以降、毎年最高値を更新し続けている。北京では、価格の上昇幅が同16%にも達し、家賃も同12%上昇した。これにより、さらに多くの人々が家賃の安い地下室での生活を強いられている。

中国では、大都市の高級マンションなどの地下室や地下防空壕跡などの狭く仕切られた空間で暮らす人々を「ネズミ族」と呼んでいる。ある報道によると、北京に居住している約770万人の外来人口のうち、5分の1近くが作業現場や地下室内で生活している。また、北京市では昨年12月、マンホール内で10年以上生活してきた人が発見され、大きな話題を呼んだ。

高騰が続く不動産価格は政府を一喜一憂させている。急速に発展した不動産業界は中国のGDPの約15%を占める。巨額の債務が累積している地方政府は、土地使用権の売却収入に依存せざるを得なくなっており、その収入はその他の税収の3倍に上る。一方で、不動産価格の上昇は、大多数の中国人にとって不動産の所有を手の届かない夢にしているだけでなく、貧富の格差を拡大させ、社会の大きな不満を生み出している。(翻訳・編集/HA)

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