中国M&A市場、吸引力は世界10位―英大学報告書

Record China    2014年1月11日(土) 22時30分

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7日、英国のシティ大学ロンドンのカスビジネススクールがこのほど発表した「合併買収(M&A)吸引力指数」の2013年版報告書によると、世界で最も吸引力のあるM&A市場ランキングで中国が10位に躍進したという。

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2014年1月7日、英国のシティ大学ロンドンのカスビジネススクールがこのほど発表した「合併買収(M&A)吸引力指数」の2013年版報告書によると、世界で最も吸引力のあるM&A市場ランキングで中国が10位に躍進したという。人民日報が伝えた。

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この報告書は世界131カ国のM&A市場の発展情況を調査研究したもので、ランキングは主に各国の監督管理の度合い、政治的環境、金融の発展情況、インフラ・資産、技術力、社会経済の発展の特色などの要因を踏まえて作成される。

同スクールM&A研究センターのスコット・モーラー教授によると、中国は強い吸引力をもった世界のM&A市場の一つになった。これは多くの人にとって意外ではなく、最新のランキングの結果もこのことを証明している。中国のM&A産業が過去5年にわたり緩やかに上昇した主要因は、中国の技術力がますます強まり、多くの先進国と対等になったことだ。中国はより高いイノベーション力とハイテク輸出力も備えるようになったという。

世界的に有名な法律事務所リンクレーターズもこのほど2014年の中国M&A市場の展望を発表し、中国の持続的な成長を可能にする政策や人民元国際化の歩みの加速が、世界のM&A市場に積極的な影響を与えるとの見方を示した。14年の中国には十分な資金と活発な需要があり、世界のM&A市場に活力をもたらすという。

リンクレーターズのパートナーのチャールズ・ジェイコブス氏とニコル・カー氏は次のように述べた。関連の統計データをみると、13年には世界の国境を越えたM&A取引市場における中国のシェアが大幅に増加し、自国から海外への取引額は2位、海外から自国への取引額は4位で、自国内での取引額は2位だった。14年は中国M&A市場の吸引力がさらに強まるとみられる。なぜなら中国には引き続き後ろ盾となる大量の外貨準備があり、実力を備えた中国企業が海外でより多くのM&Aに参入しようと考えているからだ。中国は英国に対する投資の可能性を高く評価しており、英国のインフラ建設プロジェクトへの投資ですでに多くの成功を収めている。たとえば水道事業大手テムズ・ウォーターの株式買収などだ。14年も中英両国にはM&A分野の協力で大きな可能性がある。

リンクレーターズが発表した予測によると、中国は14年に価格連盟に反対するための法執行(エンフォースメント)を強化する見込みだ。現在は国内M&A市場における自国企業の違法現象を対象にした取り組みが多いが、今後は中国の価格独占に反対する法執行が継続的に強化され、国際市場における価格独占の違法行為を対象にした取り組みが増えるとみられるという。

かつて上海市に常駐し中国のテムズ・ウォーター株買収に参与したパートナーの白嘉偉(バイ・ジアウェイ)氏によると、金融危機発生後、世界のM&A産業には一連の変化が起き、ペースが鈍化したが、より安定化し、規模が大きくなった。大手銀行や大企業がの参加が増え、積極的で活発な役割を果たすようになった。M&A分野で中国企業には強い競争力があり、中国企業の管理層もプロジェクトの交渉を推進し、競争力を発揮することを非常に重視している。新しい年に、より多くの中国企業が欧州や英国にやってきてM&Aや投資を行い、中国の大量の資金がさらに多く収益を上げることを願うという。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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