CRI online 2020年6月16日(火) 16時10分
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中国疾病予防コントロールセンターの流行病学首席専門家である呉尊友氏は15日夜、チャイナ・メディアグループ(CMG)のインタビューを受けた際、「北京新発地市場での集団感染の感染源は二つの可能性があり、一つは汚染されたものから、もう一つは無症状または軽症状の患者からの2通りが考えら...
中国疾病予防コントロールセンターの流行病学首席専門家である呉尊友氏は15日夜、チャイナ・メディアグループ(CMG)のインタビューを受けた際、「北京新発地市場での集団感染の感染源は二つの可能性があり、一つは汚染されたものから、もう一つは無症状または軽症状の患者からの2通りが考えられる。原因究明のため、現在より多くのデータを収集しているところだ」と説明しています。
呉氏によりますと、感染が発生した最も早い時期は5月末前後と推測されます。現在発表された病例の診断時期で最も早いものは11日で、発症報告は5日でした。このことから、感染が発生したのは5月末から6月初めと推定されます。北京では約2カ月にわたり新規感染者ゼロの状態が続いていたため、感染が突然発生した原因は、海外や北京以外の地域からウイルスが北京に流入したことである可能性が高いということです。また、研究者が今回のウイルス株と中国、世界各地で流行したウイルス株とを比較したところ、今回のウイルス株はヨーロッパで流行したものである可能性が高いことがわかりました。しかし、アメリカで流行したウィルス株も同じであることから、必ずしもヨーロッパの国から流入したとも考えられず、現在どの国から流入したかは不明だということです。
さらに、北京市の15日の感染症に関する記者会見によると、数万人に核酸検査を実施したところ、陽性反応が確認されたのは50数人にとどまったことから、拡散の範囲は比較的小さく、現在北京市での感染は局部的なもので、範囲は限られているということです。
また、市民が関心を寄せる食品の安全性について、呉氏は「市場に供給される大部分は感染地域以外からのものであるため、過度の心配は必要ないが、生ものは出来るだけ控えたほうがいい」と述べました。また、「今後3日間の新規感染者数により今回の感染状況が決まる。すでに感染していれば、明日、明後日に発症の可能性が高い。この2日間で感染者が大幅に増えなければ、大規模な感染の可能性はないと予想される」と説明しました。(提供/CRI)
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2020/6/16
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