2014年1月1日、台湾紙・蘋果日報（アップルデイリー）は、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席が行った新年に向けてのメッセージを映したテレビ画面に注目。数日前に習主席が北京の街中で市民に交じって肉まんを購入したことに触れ、再び庶民派をアピールしていると指摘するネットユーザーの声を紹介した。

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中国中央テレビ（CCTV）が31日に放送したニュース番組「新聞聯播」のなかで、習主席の国民に向けた「新年のメッセージ」が伝えられた。映像には初公開となる国家主席執務室の机に向かった習主席の姿が映っていたが、机の上には中央政府高官とのホットライン用の赤い電話が置かれている。さらによく見ると、机の後ろの本棚には習主席の妻・彭麗媛（ポン・リーユエン）少将とのツーショット写真や、母親や娘との仲睦まじい写真が数枚飾られていた。

この執務室の映像について、中国のネットユーザーは「故意に置かれたのか、最初からこうだったのかは分からないが、あの写真の宣伝効果はすごいよ！」とコメント。「中国の指導者もついに欧米の政治家の『親しみやすさ』アピールを始めたか」という声もあるなか、先日の肉まん購入について「朝早くから警備の車がやってきて、現場に大規模な厳戒態勢を敷いたってことが暴露されなければ、庶民派アピール劇も大成功に終わったのにね」と皮肉るコメントもあった。（翻訳・編集/本郷）