2020年6月1日、韓国・マネートゥデイによると、韓国の人気男性アイドルグループ「BTS」のメンバーのシュガ（SUGA）が、アルバムCDのリリースについて「コロナがもたらした幸運」と発言し、物議を醸している。

シュガは先月22日、およそ4年ぶりにミックステープ（非商業目的で制作し、無料配布するCD）「D-2」を発表した。記事によると、シュガは先月29日、動画配信サービス「V LIVE」で、ミュージックテープに収録されている曲について語った後、リリースは「コロナがもたらした幸運、コロナのせいではなくコロナのおかげ」と発言したという。

「D-2」をめぐっては、収録曲の「What do you think？」に、900人以上の信徒を虐殺した米国のカルト教団教祖、ジム・ジョーンズの演説の一部が挿入されていることが問題となり、該当部分が削除された。

さらに、BTSをめぐっては、メンバーのジョングクが4月末、政府が「社会的距離の確保」を呼び掛ける中、他のアイドルグループのメンバーと新型コロナウイルスの集団感染が発生したソウルの繁華街・梨泰院（イテウォン）を訪れていたことが分かり、批判を浴びた。

この記事に、韓国のネットユーザーからは、「医療スタッフが苦労していることを知っていて、なぜそのようなことが言えるのか？」「自身の一言が、どれほど影響力があるかわかっていながら、あまりにも軽率な行為だ」「コロナのせいで命を失い、日常生活を奪われた人もいるのに、コロナのおかげだなんてとんでもない」などと怒りの声が上がっている。

また、「国を代表する歌手がなぜこんなことを…」「海外のファンも失望している人が多いだろう」などと残念がる声や、「本人が表に出てきて謝罪すべき」との意見も寄せられている。（翻訳・編集/関）