ネット通販、衝動買いで多くの問題も―中国

Record China    2013年12月24日(火) 20時5分

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20日、ECサイトのさまざまなセールスにより、買わなければ良かったと後悔する利用者が続出している。写真は北京の宅配業者。

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2013年12月20日、ECサイトのさまざまなセールスにより、買わなければ良かったと後悔する利用者が続出している。北京市のOLの孫さんは、「私は理性のある消費を心がけており、必要が生じた場合にモノを購入し、毎月予算を定めている。しかし今年の11月11日(独身の日、各ECサイトが激安セールを展開する日となっている)は、同僚や友人の盛り上がりに感染し、我慢できずそれほど必要ない生活用品を2箱も購入してしまった」と語った。新京報が伝えた。

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孫さんのように、ネット通販の誘惑に負けてしまう人は少なくない。ECサイトのさまざまな販促手段を受け、人々は「トクするかも」という心理に陥ってしまう。しかし消費者は「いかにトクするか」を余り良く理解しておらず、多くの概念を消化しきっていない。軽率にネット通販の大きな流れに飛び込めば、その結果には満足できないだろう。

◆集中的な購入、問題が頻発

ある消費者は「12月12日の激安セールで購入した靴とウールの上着には、セール前に値上げしセール中に値下げするという不正操作があった。天猫(アリババ・グループが運営するB2Cサイト)の一部店舗は、公式のセールに参加していなかったが、勝手に12月12日のセールをテーマとした飾り付けを行い、どさくさに紛れて利益を得ようとした」と指摘した。

また、一部のネットユーザーは、「11月11日は徹夜でショッピングしたが、注文を確定してからも支払いが実施できず、混雑中と表示された。30分待って支払いのページが正常化すると、時間超過により注文が取り消されてしまった。そこで注文をし直すはめになり、また長時間待たされることになった」と語った。

別のネットユーザーは、「天猫の11月11日の当日、ある家電は定価799元と表示されていた。しかしセールが終了した途端に定価599元と変更された。当日は割引があったため安く購入できたが、この半額をうたった騙しは非常に不快だ」と述べた。

上述した問題のほかに、一部の利用者はセールの内容に満足できなかった。ある消費者は「それほど割安感はなかった。一部の衣料品は実店舗でも同じ程度の割引が可能な上、ネット通販では試着もできない」と語った。専門家はECサイトに対して、ピーク期を避けた販促により、質の高いサービスを提供するよう呼びかけている。また、利用者も理性のあるショッピングを心がける必要がある。

中国電子商務研究センターは、利用者のクレームを参考にし、今年のネット通販のセールに存在した問題を、「決済の待機」、「虚偽の値引き」、「高い返品率」、「宅配情報の非表示」、「不正の横行」とまとめた。

◆さまざまな不正のテクニック

同センターは報告の中で、「ECサイトの販促の際に、不正行為が活発化する。ユーザーの意図せぬページを強制表示し、リンクで誘導し、抽選情報で釣り、サービス担当者にアルバイトを採用するといった不正行為が見られた。消費者はセールの際に警戒心を緩めることが多いが、損失を被る可能性がある」と警鐘を鳴らした。

あるネットユーザーは、「11月11日にタオバオの化粧品店で商品を購入したが、氏名・電話番号・購入商品を含む個人情報が漏洩した。電話をかけると、サービス担当者はカードの番号が分からなければお金を騙し取られることはないと答えるだけで、店側は何の責任も負おうとしなかった」と語った。

別のネットユーザーも、「前回の11月11日のセールで、詐欺メールを受信した。もう少しで騙されるところだったが、すぐにサービス担当者と連絡し、回避することができた」と体験談を明かした。

業界内の専門家は、「詐欺師はフィッシングサイトや物流などから情報・受注を獲得し、ショートメールを送信し、システム故障により返金が必要だとして個人情報の提供と口座振替を求めることが多い。消費者は消費の過程において注意が必要で、クレームに備えてページを証拠として保存しておくべきだ」と注意を促した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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