著作権争いが泥沼化、ジェイ・チョウ資産約2億円が差し押さえの危機―台湾

これまで所属していたアルファレコードを去り、新会社「JVRミュージック（杰威爾音楽）」を設立した人気歌手のジェイ・チョウ（周杰倫）。しかし、今まで発売したアルバムの著作権などを巡ってアルファレコードとの確執は激しくなるばかりで、その争いは法廷に持ち込まれる事となりそうだ。

アルファ側は、ジェイが全ての版権を持ち去ったが、その行為は自社が保有している音楽著作権の侵害にあたると主張。一方、ジェイが設立した新会社JVRミュージックは、もともと契約期間内だけアルファレコードが著作権管理を代行する契約であり、著作権そのものは全てジェイ本人が保有している、と主張している。

真っ向からぶつかる両者の主張。アルファレコードはジェイの資産1250万元（約1億8750万円）を差し押さえるよう裁判所にすでに提訴しており、著作権を巡る争いは泥沼化が予想される。（翻訳・編集　多智文美）

●ジェイ・チョウ（周杰倫）

日本では、「頭文字＜イニシャル＞D The Movie」の藤原拓海役で知名度を上げたジェイだが、中華圏ではカリスマ・トップミュージシャン。台湾R＆Bを確立させ、アジアでのフルアルバム7枚のセールスが1400万枚を超える、人気ナンバーワン・アーティストだ。1979年生まれ28歳、台湾出身のジェイは幼少からクラシック音楽を学び、2000年にデビュー。2005年からは俳優活動も始め各賞を受賞。また2007年には念願の映画監督にも挑戦し、マルチな才能を発揮している。