日中の対立、本当の狙いは尖閣諸島ではなくアジアのリーダーの座(上)―豪専門家

Record China    2013年12月21日(土) 11時5分

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20日、環球時報は、尖閣諸島をめぐる日本と中国の対立をテーマとした、オーストラリアの大学教授の文章を掲載した。写真は中国空軍。

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2013年12月20日、環球時報は、尖閣諸島をめぐる日本と中国の対立をテーマとした、オーストラリアの大学教授Hugh White氏の文章を掲載した。

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中国が東シナ海上空に防空識別圏を設定したことは、極めて正常な措置だ。防空識別圏はこれまで、国際法や国際慣例において広く受け入れられ、多くの国が設定してきたものだからだ。

だが、ある国が防空識別圏を設定する際に直面する状況は、その意義とそれによりもたらされる課題に対し、大きな影響力を及ぼすことになる。中国が設定した防空識別圏は、将来のアジアの安全保障戦略を形作るものになるであろう。なぜなら、中国の識別圏には、日本と中国が領有権を争う尖閣諸島が含まれているからだ。尖閣諸島をめぐる対立はこの1年でヒートアップし、両国は武力で領有権を争う姿勢を見せている。

中国政府にとっては意外であったかもしれない。対立のさらなる激化が避けられないからだ。しかしこれは始まりに過ぎない。なぜなら、尖閣諸島問題はより広い背景の中で観察しなければならないからだ。尖閣諸島問題は単なる領有権争いにとどまらない。周辺海域には天然資源が存在する可能性がある。尖閣諸島の管轄権は、「誰がアジアのリーダーか」を示す象徴となっている。

日本は、尖閣諸島問題で譲歩すれば台頭する中国に従属することになると懸念し、同時に対中関係の重大さを認識して、同盟国である米国の保護下で中国からくる圧力、さらには武力衝突を避けようとしている。(翻訳・編集/NY)

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