2020年4月27日、米華字メディア・多維新聞によると、新型コロナウイルスによる死者数が各国の公式発表よりもさらに多い可能性があると英メディアが報じた。

記事は、ジョンズ・ホプキンス大学のデータとして、26日午後6時30分現在、米国内での累計感染者数が96万3379人、死者数が5万4810人に達し、世界の累計では感染者数296万5363人、死者数20万6265人となったと紹介した。

そのうえで、英紙フィナンシャル・タイムズが27日、「14カ国における新型コロナウイルス感染期間の死者数を分析したところ、新型ウイルスによる死者数が公式発表のデータより60％近く高い可能性があることが分かった」と報じたことを伝えた。

同紙は「今年3～4月のある地域における全死者数を2015～19年の同時期における平均死者数と比較したところ、12万2000人多くなっており、新型ウイルスによる死者として公式発表された7万7000人よりもはるかに多いことが分かった」と紹介。「この割合を用いれば、世界で新型ウイルスにより死亡した人の数は31万8000人にまで増えることになる」としている。

また、統計学が専門でケンブリッジ大学教授のデビッド・シュピーゲルハルター氏が英国内での新型ウイルス死者数について「入院して死亡した人しかカウントしていないため、少なすぎる」との見解を示したことを紹介。同紙は「公式発表の死者数データは、国の検査手段の有効性による制約を受けている。一部の国ではすでにさかのぼって死者数を変更している」とも報じている。（翻訳・編集/川尻）