Record China 2013年12月8日(日) 23時11分
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ありがたいことに「中国オタクとアニソン関連での話題を」というリクエストをいただいておりますので、今回はそれについてを。(文:百元籠羊)
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中国オタク内でもアニソンは重要なオタクコンテンツの一つとなっていまして、オタク関係の様々な所で存在感を示しています。またアニソンカラオケも随分と盛り上がっているそうで、一昔前と比べると「日本語でそのまま歌える人」も随分と増えているそうです。
最近は中国でも大きな都市なら探せば日本のアニソンがかなり入っている、あるいは日本の通信カラオケがそのまま使えるお店もあるので、アニソンカラオケはオタク仲間同士で騒ぐときなどには重宝されているそうですし、アニソンカラオケ系のイベントが行われたりもしています。
ただ、そんな盛り上がりの中「男性の歌えるアニソンが不足気味」といったことに少々悩んでいる人もいるという話です。
そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイト等で見かけた「最近は男性の歌うアニソンが少ないと感じる」ということに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
▼中国人オタクの悩み
ふと思いついたんだけど、最近は男性の歌うアニソンって少なくない? なんでだろ? 昔はもっと男声のアニソンがあったはずだと思うんだが。
確かに男声のアニソンはどんどん少なくなっているかもしれないな。俺の持ち歌も一昔前のアニソンが多い。
ちょっと検索したりなんだりで調べてみたんだが、現在の日本では数の上では女性歌手が男性歌手を圧倒している。それこそ倍は差があるようだ。これも原因の一つじゃないかな。
男性が歌っているアニソンで、良い感じのを探すのって結構難しくなってきている。歌いたいアニソンに関してはアニメが良い感じだったりOPがカッコよかったりという条件も付くからなおさらだ。
女性歌手のアニソンを男性が歌えないわけじゃないけど、キーが高かったり、原曲のイメージが女声で固まっているからちょっとキツイ所があったりするんだよな。
これ、原因は受け手に男性が多いからじゃないか?
どうなんだろうな…とりあえず現在の日本の歌手かいわいは女性の方が多いという印象だ。昨年末の紅白歌合戦も勝ったのは赤組だったし。
いや、紅白歌合戦の勝敗と男女の歌手のパワーバランスは関係ないでしょ。それに勝敗を言ったら、12年以前は白組が連勝しているし。
アニソンの名曲で男性が歌っているとなると一昔前のものが多くなるかな。「世界が終るまでは…」とか「Butter-Fly」とか、一昔前なら誰もが知っているアニソンの中に男性の歌っているものが多いんだが。
やはり、現在のアニソンは女性が歌っているものの方が多いよな。私のよく聞くアニソンにも女性の歌うものが多いけど、カラオケとかで大っぴらに歌えないのは少々残念だ。この点だけは女性が本当にうらやましいと思ってしまうぜ…。
私が小さいころ見ていたアニメのアニソンは男性歌手のものが多かったと思うんだけどね。「愛をとりもどせ!!」の高音パートも男性のボーカルだと知ったのはわりと最近になってからだが、知ったときはちょっと驚いたわ。
ヒロインが前面に出てくるような作品は女性歌手のアニソンが多いよね。やはり男性ファンが多いからでは?
男性オタク向け作品の多くは女性が歌っていたりするけど、女性オタク向けの作品は男性が歌っているのが多い。ただ男女比較すると女性歌手の方が多いのも間違いないんだよね。需要と供給両方が理由じゃないの?
女声のアニソンが多くなっているのは作品テーマとコストの問題じゃないかと私は思う。熱血系の作品の主題歌や民族風の歌とかでもない限り、女声の方が使い勝手が良いのは確かでしょ。現在は男声アニソンは3割も無いんじゃないかな?
「紅蓮の弓矢」とかは最近のアニソンで男性ボーカルだったので有難いわ。あと「銀魂」関連のアニソンも良い。それからボカロ、歌ってみた系の曲は男性OKなのもあるのが助かるよ。
私は「男子高校生の日常」の主題歌とかも良いと思っている。というかよく歌う。
燃える歌だとJAM Projectとかになっちゃうかな。悪くないんだけど、それだけではキツイかも。
有難いと言えば、西川貴教の存在だね!アニソン自体は男女どちらが歌おうがいい曲なら関係無いけど、カラオケとかだと男性の選択範囲が狭くなってしまうのは確かになんだよね。
男性ボーカルの曲と合う長編アニメ、熱血アニメが少なくなっているからというのも理由の一つでは。ここしばらくの作品に関して、JAM Projectが合うか合わないかで考えてみれば何となく分かるんじゃないかと。
しかし最近は熱血モノだとか、ロボットモノだとかでも女性が歌うアニソンが増えてきているように感じるんだが…。
女性声優が歌手としても前面に出ている、アイドル化しているってのもあるんだろうな。女性声優の歌やCDも増えているし。私も平野綾やけいおん!辺りから声優の歌と言うのを意識しだしたよ。
深夜枠以外の作品だと、男性ボーカルのタイアップ曲とか結構あるよ。ただそういうのは民工アニメとしてウチの国のオタクの間ではあんまり話題にしなくなってきているんだよね…。
名探偵コナンの主題歌の男女ボーカル比率とか見ると、別に男性ボーカルが少ないってわけじゃないが、最近の流れを見ると減少しているように感じるのも確か。
しかもウチの国のファンの反応を見ると、コナンの主題歌では女性ボーカルの曲の方が人気高いんだよね。そこら辺から考えると、今の趨勢もしょうがないのかな。
とまぁ、こんな感じで。
▼「歌ってみた」の影響
最近中国オタク内で人気になった日本のアニソンを見てみると、ボーカルの男女に関しては特に影響していないように感じられますが、男性の場合カラオケやイベントなどで歌い易い、使い勝手の良い曲の選択範囲が狭くてちょっと困っている人がいるというのも確かなようです。
それから上の発言にもありますがボーカロイド系の曲が、「歌ってみた」経由で男性歌手のイメージに変換されるというのはちょっと面白い流れにも感じられますね。
とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
◆筆者プロフィール:百元籠羊
90年代から中国現地校に通い、当時中国人の対日感情がどんどん悪化していく中で予想もしなかった「日本のアニメや漫画、オタク文化が好き」な中国人達と遭遇。以後、オタクな中国人との交流が続いている。中国における日本のオタクコンテンツやいつの間にか広まっちゃった日本のオタク文化に対する反応、オタク分野の交流等についての情報を発信するブログを運営中。
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