中国人差別的なTシャツでカナダブランドに批判、一体何が?―中国紙

Record China    2020年4月22日(水) 21時0分

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米国人デザイナーのジェス・スリューダー氏が新型コロナウイルスをめぐる中国人差別を思わせるTシャツの発売を告知したところ、カナダのスポーツ用品ブランド、ルルレモンが非難を受けた。

米国人デザイナーのジェス・スリューダー氏が新型コロナウイルスをめぐる中国人差別を思わせる長袖のTシャツの発売を告知したところ、カナダのスポーツ用品ブランド、ルルレモンが非難を受けた問題について、中国紙・環球時報が21日付の記事で経緯を解説した。

Tシャツは「BAT FRIED RICE(コウモリチャーハン)」と名付けられ、表と裏にそれぞれコウモリの羽が付いた箸やテイクアウト用の容器らしきものが描かれており、容器と袖の部分には「NO THANK YOU(結構です)」と書かれている。19日、スリューダー氏は自身のインスタグラムアカウントで「新型コロナウイルスはどこから来たのか?。確かなことは何もないが、われわれはコウモリも(感染源に)含まれていると知っている」などというコメントを添えて発売開始を知らせた。

記事は、「このTシャツはすぐに華僑を含む多くのアジア人と北米のアジア系のネットユーザーから抗議を受けた。多くの人がアジア人の食事によく見られるチャーハンと新型コロナウイルスを媒介する(という説がある)コウモリを混合させた『アイデア』は、『ユーモア』ではなく『人種差別』で、アジア系の人々を侮辱していると指摘した」と伝えた。

記事によると、このTシャツはルルレモンの商品ではなく、スリューダー氏が自身のオンラインショップで販売したものだった。しかし、米国のアジア系関連専門のニュースサイト、ネクストシャークが「ルルレモンのアートディレクターが人種差別的なコウモリチャーハンTシャツの発売を告知」と題した記事を20日付で掲載し、スリューダー氏が告知投稿の関連ユーザーにルルレモンのグローバルデザイナーであるトレバー・フレミング氏のアカウントを設定していたと伝えた。また、フレミング氏自身もアカウントのプロフィールにルルレモンのグローバルデザイナーであることを明記した上で、その真下にコウモリチャーハンTシャツの販売ページのリンクを掲載していたという。

環球時報の記事は「フレミング氏がスリューダー氏(のTシャツ)を宣伝しているように見える」と指摘。「怒っていたアジア系ネットユーザーが、ルルレモンがコウモリチャーハンTシャツの販売プラットフォームを提供し、さらにTシャツを販売するのではないかと疑い始め、相次いでフレミング氏とルルレモンにコメントないし謝罪を求めた」と説明した。

スリューダー氏はコウモリチャーハンTシャツの販売を取りやめ、20日夕方にネクストシャーク宛に「この作品の意図とインスピレーションはパロディーを作ることだった。人を笑わせるのが好きで、ここ最近の暗い時期に光を生みたかった。(アジア系の人々に対する)否定や差別を意図したものではなかった」「気分を害したすべての人に謝罪する」などと謝罪文を送付。「フレミング氏とルルレモンは作品に関与していない」とも明言した。

ルルレモンも中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のアカウントで、「該当の見苦しい服は決してルルレモンのものではない。ルルレモンブランドがデザイン・生産したものではない」「一切の差別的な行為の存在に反対する」などとする声明を発表した。

フレミング氏はインスタグラムのアカウントを非公開にした上で、プロフィールに「URLを掲載していたことを深く謝罪する。Tシャツは私がデザインしたものではない。制作には全く関わっていない」と記している。(翻訳・編集/毛利)

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