「韓国政府が虐殺事件を認めて謝罪を」ベトナム人女性の訴えに韓国ネットは「お門違い」

Record China    2020年4月24日(金) 17時40分

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23日、韓国・聯合ニュースは、韓国政府に対し初の国家賠償訴訟を起こしたベトナム人被害者の思いを報じた。写真はベトナム・ホーチミンにある戦争証跡博物館。

2020年4月23日、韓国・聯合ニュースは、韓国政府を相手取り国家賠償訴訟を起こしたベトナム人被害者の思いを報じた。

記事は、ベトナム戦争時に韓国軍によって家族が虐殺されたとして、21日に韓国政府を相手に初めて国家賠償訴訟を起こしたベトナム人女性、グエン・ティ・タンさんへの電話インタビューの様子を伝えている。今回の訴訟は、民主社会のための弁護士会(民弁)の「ベトナム戦争民間人虐殺真相究明のためのTF」がタンさんに代わって起こしたものだ。

タンさんは8歳だった1968年2月12日、ベトナム中部クアンナム省ディエンバンのある村で、韓国軍の撃った銃弾により母親と兄と妹を失ったと主張している。これにより村人74人が命を落とし、自身を含む数十人が負傷したという。

記事は「韓国政府は韓国軍の民間人虐殺を認めておらず、ベトナム政府も韓国側に謝罪を要求していない。ただし、2018年に文在寅(ムン・ジェイン)大統領がベトナムを国賓訪問した際、ベトナム戦争時の韓国軍参戦と民間人虐殺などの問題について遺憾の意を表したことがある」と伝えている。

インタビューでタンさんは、訴訟を起こした理由について「家族を含め、韓国軍が殺した罪のない人々の名誉を取り戻すため」と明らかにした。今になって訴訟を起こしたことについては「家族を失い、村中の人が虐殺された場面が忘れられない」と説明。また「韓国政府と韓国軍が虐殺事件を認めて謝罪すればいい。韓国政府が賠償するなら受け取るが、金銭的な賠償は要求しない」と話したという。

この記事は韓国のネット上で注目を浴びており、ネットユーザーからは多数のコメントが寄せられている。「米国が起こした戦争。人道的には申し訳ないけど、韓国が責任を取れって言われても困る」「韓国はあくまでも参戦国。これは米国に訴訟して」「もし韓国が認めたら、次は米国にも訴訟起こすの?」など「お門違い」との指摘が目立ち、「真相調査をしたいと伝えてもベトナム政府が拒否するよね?真相調査してからの謝罪と賠償が筋」「真相調査しようよ!ベトナム政府がストッパーになってるから、まずは政府を何とかしなよ」「ベトナム政府が戦勝国だから謝罪も受けないと言ってる」と問題の背景にベトナム政府がからんでいると主張するユーザーも多い。

また「ベトナムが認めてないのに、なんで韓国の弁護士が出てきて扇動するの?本当に韓国人?」と担当弁護士を非難する声も。

一方で「当時韓国は力もお金もない国だった。だから米国の言いなりだった。恥ずかしく情けない時期のこと。どうか許してください。そして怒りを鎮めてください」との声も見られた。(翻訳・編集/松村)

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