中国メディア・中国新聞社のニュースコミュニティーアプリ「華輿」は21日、「イタリアのある都市が型破りな外出制限措置を出した」とする記事を配信した。

記事によると、イタリアでは3月10日から全国で原則外出禁止になったが、住民の外出は止まらず、ベネト州では1日に11回もスーパーマーケットに買い物にでかけた高齢女性もいたという。

そうした状況を受け、トスカーナ州ピサ県にある人口約5000人のクレスピーナ・ロレンツァーナでは、市民の外出を制限するため、市長が「スーパーマーケットに行く場合は、50ユーロ（約5800円）以上購入しなければならない。そのうち食料品を20ユーロ以上購入しなければならない」「たばこは3箱以上購入しなければならない」「薬局に行く場合は、薬品を一つ以上購入しなければならず、リップクリームやファンデーション、玩具の購入だけではいけない」などの厳格な措置を4月20日から始めると発表した。

違反した場合は500ユーロと高額の罰金が科されることになる。市民の間では「権力の乱用だ」と反対する声も一部にあるが、気ままな外出を抑止する効果があるとおおむね好意的に受け止められているという。（翻訳・編集/柳川）