異例尽くしの韓国総選挙、「過剰な措置」と批判も

Record China    2020年4月16日(木) 7時20分

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15日、韓国・聯合ニュースなどによると、同国の国会議員を選ぶ4年に1度の総選挙の投票が、同日朝から始まった。写真は韓国。

2020年4月15日、韓国・聯合ニュースなどによると、同国の国会議員を選ぶ4年に1度の総選挙の投票が、同日朝から始まった。各投票所では、新型コロナウイルスの感染を防ぐためにさまざまな防疫措置が取られ、記事は、これまでの選挙とは違った雰囲気の中で有権者が1票を投じる様子を伝えている。

ソウル近郊の華城(ファソン)市のある投票所では、防疫のために発熱チェックや手の消毒、ビニール手袋の着用などが義務付けられた。防疫策が取られたことにより、1人が投票を終えるまでに10分ほどかかるという。

同じくソウル近郊の、水原(スウォン)市のある投票所では、「社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)」を置くために床に1メートル間隔で貼り付けられたテープが目立ち、マスクを着用した有権者はテープの上に立って順番を待った。

ビニール手袋の支給については批判の声も上がり、30代のある女性有権者は「昨今、社会的に使い捨て製品の使用を減らす雰囲気が広がっているのに、全ての有権者に5分も使わないビニール手袋を支給するのは過剰な措置だ」と話したという。

異例の対応が取られる中で行われている今回の総選挙。マスクを着用し、投票待ちの列に並んでいたある主婦は、「新型コロナウイルスの危機にあっても、民主主義の最大の権利行使である選挙が妨げられては駄目だと考え投票に来た」と話したという。

これに、韓国のネットユーザーからは、「新型コロナより未来が心配だ。投票に行こう」「こんな大変な時期だからこそ必ず投票すべき」などといった声が上がっている。

また、「すでに長い列ができている所は人が密集していた」「列の後ろにぴったりくっつかないで間隔を空けてほしい」などと、防疫措置が取られた投票所の様子を伝えるコメントも。

有権者の中から批判の声も上がっているビニール手袋の着用については、「手袋をはめるのは仕方がない。命が何よりも大事」「ビニール手袋の着用は適切な措置だ。新型コロナの対応は徹底すべき」「今の状況を考えれば、手袋の着用は最善の策」などと、ネット上では肯定的に受け止められている。(翻訳・編集/関)

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