プロの盗掘ハンター100人が雲集、暗闇の中のお宝探し―浙江省杭州市

Record China    2013年11月30日(土) 8時22分

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27日、銭江晩報は浙江省杭州市の“盗掘”を報じた。北宋時代の陶磁器が出土する工事現場に盗掘人たちが雲集。夜な夜な暗闇の中、盗掘大会が開かれているという。資料写真。

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2013年11月27日、銭江晩報は浙江省杭州市の“盗掘”を報じた。

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杭州市南のある工事現場。夜10時になると、頭にはヘッドライト、手にはスコップ、そして背中に袋と装備をそろえた人々が集まってくる。プロの盗掘人たちだ。その数は100人近い。

この現場からは北宋時代の陶磁器が出土している。本来ならば正式な考古調査が必要なはずだが、現在は市文化財保護局職員が工事に付き添い、良品が出土した時だけ確保するというなんとも乱暴な手法が取られているという。

その隙に乗じたのがプロの盗掘ハンターたち。夜な夜な工事現場に忍び込んでは地面を掘り返しているという。出土した文化財はもちろん国有財産だが、そんなことはおかまいなしだ。

「建設作業員たちが土を固めすぎたんだ。そじゃなかったらもっと出物があったのに」と嘆くのは楊。1カ月半近くもこの現場に通っており、越窯碗、竜泉盆、皿、素焼きの観音像など10点以上ものお宝をゲットしたという。

「アイヨー、割れた、割れた!」暗闇のなかに響く声。その楊が新たなお宝として碗を掘り当てたのだが、不注意にも割ってしまった。もっともそれでも価値がゼロとなったわけではない。その声を聞きつけた仲買人がやってきて、その場で値段交渉が始まった。最終的にその割れた碗には1万2000元(約20万円)という値段がついた。意気揚々と引き揚げる楊の姿を他の盗掘者たちがうらやましそうに眺めていた。(翻訳・編集/KT)

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