Record China 2020年4月10日(金) 18時30分
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世界保健機関のガウデン・ガレア駐中代表は7日、中国で見られた致死率の変化などに言及し、中国の致死率が低い理由を説明した。中国メディア・央視網が8日付で報じた。写真は武漢市。
世界保健機関(WHO)のガウデン・ガレア駐中代表は7日、中国で見られた致死率の変化などに言及し、中国の致死率が低い理由を説明した。中国メディア・央視網が8日付で報じた。
各国の致死率は4月5日の時点で、イタリアが最も高い12.3%で、フランスが11.0%、スペインが9.4%と続いており、中国は4.1%となっている。
ガウデン氏によると、流行初期の致死率は比較的高いが、これは新しい感染症が発生した時には非常によく見られる現象で、しばらくすると致死率は低下する。武漢の致死率は4%以上だが、中国の他の地域の致死率はすでに1%以下に下がっているという。
その理由についてガウデン氏はまず、「(新しい感染症が発生して)最初に感染者が激増したとき、医療体制が負担に耐えられなくなり、特に集中治療室はそれほど多くの患者を受け入れられなくなるようだ。このようにして、新しい感染症の流行初期は致死率が高くなる」と説明。「中国の各省はうまく致死率をより低下させ、急激に上昇した(致死率の)曲線を緩やかにし、極めて大きな成功を収めた」とした。
そして、医療従事者がこの病気を次第に熟知していくことで、より高い品質の治療を行えるようになることも致死率が低下する要因の1つだと説明した。
さらに、「世界の新型コロナウイルス感染患者数の管理に関する政策にも変化があった」とし、「例えば、流行初期は軽症者を患者数に入れず、(累計感染者数という)分母として計算した可能性がある。中国の政策は検査を非常に重視しているため、その後もより多く、より広い検査を実施している。このようなやり方であれば、累計感染者数はさらに正確になり、分母が大きくなることで、相対的な致死率も低下するだろう。武漢の致死率についてもモデリング(特徴の可視化)の研究が行われており、武漢の致死率は1.4%や1.5%だったという計算結果が出ているが、これは単純に見れば、最初に患者数と死亡者数から算出した致死率よりもさらに低い」と指摘した。(翻訳・編集/毛利)
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