台湾人タレント、中国で“封殺”の歴史=「国旗」「国家」「抗日戦争」が火種に―台湾

Record China    2013年11月23日(土) 15時47分

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20日、女性ミュージシャンのチャン・シュエンがこのほど、国旗を巡るトラブルで中国からの“封殺”対象に。ニュースサイトのNOWnewsでは、過去に同じく“封殺”された台湾人タレントの歴史を振り返っている。写真はレイニー・ヤン。

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2013年11月20日、台湾の女性ミュージシャンのチャン・シュエン(張懸)がこのほど、国旗を巡るトラブルで中国からの“封殺”対象に。ニュースサイトのNOWnews(今日新聞網)では、過去に同じく“封殺”された台湾人タレントの歴史を振り返っている。

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女性ミュージシャンのチャン・シュエンは今月2日、イギリスで開催したソロライブのステージで、客席から渡された台湾国旗を広げた。しかし会場にいた中国籍の観客からブーイングが巻き起こり、ネット上の論争に発展。来月30日に開催予定だった北京ライブは無期限延期となり、事実上の“封殺”となった。

台湾の歌姫アーメイ(張恵妹)も、過去に中国で“封殺”された1人。2000年、政権を握った民進党の総統就任式で、台湾国歌を歌ったことが原因。中国メディア各社は、「国民からの強い要求に応えるため」として、アーメイをテレビ・ラジオから完全に締め出した。このトラブルは長く尾を引き、2004年に浙江省でイベントに出演した際も妨害騒ぎが起こった。

歌手で女優のレイニー・ヤン(楊丞琳)は2003年、台湾のバラエティー番組で「(抗日戦争は)たった8年だけなの?」と発言し、中国で長い“封殺”対象に。3年後に上海市で記者会見を開き、自分の「無知」について謝罪した。その後、何度も謝罪を繰り返しているが、中国での反感はいまだに根強い。

女優の伊能静(いのう・しずか)は今年はじめ、中国の週刊紙・南方週末の社説差し替え問題で“封殺”対象になった。これは、共産党委員会宣伝部の圧力によって、新年号の社説が完全に書き替えられたというもの。伊能はミニブログで南方週末支持を明らかにし、国家安全部から“呼び出し”がかかったことも文章でにおわせた。今年8月になってやっとテレビ収録に参加したことが話題になったが、放送された番組に伊能の姿はなかった。

国民的アーティストのルオ・ダーヨウ(羅大佑)は、非常に早い時期に“封殺”された。政治的発言が多く、その楽曲には中国の文化大革命や天安門事件、元中国最高指導者・トウ小平を風刺・批判する歌詞も多い。このため1990年代の中国では完全に“封殺”対象に。近年は中国のテレビ番組にも顔を見せているが、率直な物言いをするだけに、再び“封殺”される可能性も大いにあり得るとみられている。(翻訳・編集/Mathilda

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