中国の科学者、新型コロナウイルスはインドまたはバングラデシュで最初に発生した可能性示す―米華字メディア

Record China    2020年11月29日(日) 19時10分

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多維新聞の28日付報道によると、中国の科学者は論文で、新型コロナウイルスはインドまたはバングラデシュで最初に発生した可能性を示している。上海浦東国際空港でのPCR検査。

米国の中国語ニュースサイト、多維新聞の28日付報道によると、中国の科学者はこのほど、医学誌ランセットのプレプリントプラットフォームであるSSRN.Comに投稿された論文「The Early Cryptic Transmission and Evolution of Sars-CoV-2 in Human Hosts」で、新型コロナウイルスはインドまたはバングラデシュで最初に発生した可能性を示している。

記事によると、中国科学院上海生命科学研究院のShen Libing博士が率いる研究は、17の国と地域から提供されたウイルス株の起源を追跡し、最初の発生地としてインドまたはバングラデシュの可能性を示した。

研究は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の全ゲノム配列を使用して最も変異の少ない株を検索する方法を使用し、最も変異の少ない株がオリジナルのウイルスと主張。オーストラリア、バングラデシュ、ギリシャ、米国、ロシア、イタリア、インド、チェコの8カ国で最も変異の少ない株が見つかったとした上で、最初の発生地域は最大の遺伝的多様性を持つはずであるとし、インドとバングラデシュを引用。「私たちの結果は、武漢がヒトからヒトへのSARS-CoV-2感染が最初に起こった場所ではないことを示している」とした。

この論文を巡っては、外国の一部の研究者から疑問が投げかけられている。グラスゴー大学の専門家、デビッド・ロバートソン氏は、デイリー・メールに対し、この論文は「非常に欠陥がある」とし、「最も変異の少ないウイルス配列を特定するアプローチは、本質的に偏っている」とした。

インド政府のウイルス研究者であるムケシュ・タクール氏も、香港メディアに対し、結論は「誤解」であると語っている。

UCLAの人間遺伝学・生物統計学の教授であるマーク・スチャード氏は、使用されたウイルス株の「任意のコレクション」が「プロゲニター(起源)を産出する可能性は低い」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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