ベトナム人女性を共同購入?!公安部も怒った光棍節の大騒ぎ―中国

Record China    2013年11月14日(木) 23時14分

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光棍節快楽!(メリー!光棍節)―11月11日は独身者のお祭り、光棍節。1990年代に南京の大学生の間で広まったと言われ、2000年代半ばからは中国全土でよく知られるようになった、ネット発の記念日です。資料写真。

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光棍節快楽!(メリー!光棍節)―11月11日は独身者のお祭り、光棍節。1990年代に南京の大学生の間で広まったと言われ、2000年代半ばからは中国全土でよく知られるようになった、ネット発の記念日です。光棍とは「樹皮を剥いて作られた棍棒(こんぼう)」のことで子孫を残せないので独身者を意味します。「1」を棍棒に見立てると11月11日は棍棒が4本並んでいるように見えるので、この日になったのだとか。

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▼今年もバーゲンが絶好調

さて光棍節といえば、毎年話題となるのがネットの安売りです。旧正月、バレンタイン、児童節、七夕、クリスマスなどのイベントがあるたびに安売りというのが中国ネットのパターンなのですが、その中でも光棍節は最大級のバーゲンシーズンとして定着しました。11月11日がピークなのですが、10月ごろから安売りのお知らせがばんばん流れていました。

今年もセールスは絶好調で、中国最大のEC企業アリババグループの電子決済サービス・アリペイ(支付宝)は11月11日の決済額が350億元(約5700億円)を突破したとのこと。昨年の191億元(約3110億円)から83%の増加です。

ちなみに光棍節以外でもECは好調。米調査機関Forrester Researchは、中国のEC市場は今年2900億ドル(約28兆8000億円)に達し、2600億ドル(約25兆8000億円)の米国と逆転すると予想しています。

▼ベトナム人女性を共同購入!

売り上げ以外で話題となったのは「ベトナム人花嫁を共同購入!」というニュース。日本だとあまり話を聞かなくなった、グルーポンなどの共同購入サイトですが、中国では一時の狂乱ぶりは治まり、事業者数は激減したものの、ある程度定着した感があります。

その共同購入サイトの一つで「無料でベトナムにお見合い旅行に行ける抽選イベント」が実施され、1万人以上の参加者を集めてしまいました。で、メディアが報道、公安部が「誘拐にあたる可能性もある」と警告する騒ぎに。ちなみに旅行費は無料でもお見合い仲介・通訳料金、お見合い成功時の仲介料は取られるというのがパターンなようです。

中国では男女の性別比が著しく偏って男が多くなっているほか、「マンションと車を持っていない男とは結婚しない!とかハードルが高いし、性格はきついし、中国の女子マジ怖い」という意識も広がっています。一方、ベトナム人女子はかわいい、やさしい、言うこときく、無駄遣いしない、マジ天使ということになっています。

というわけで、「農村に密入国のベトナム人女性が売られる、女性も子どもも戸籍がない黒孩子に」というのは以前からよくある話でしたが、最近では都市部の住民向けに「合法的」な結婚を斡旋すると称する業者が増えているようです。

このニュースを受けて、北京青年報がベトナム人との結婚仲介業者は詐欺が多いとの記事を出しているのですが、実例として挙げられている賀(ホー)さんの話がなかなか香ばしい。

・1人目

ベトナムでお見合い。相手が決まってホテルでキスしたら、「ドメスティックバイオレンスされた」と言われて破談になりました。料金戻らず。

・2人目

追加料金払って2回目のお見合い旅行。1カ月以上も滞在してじっくり探す。なおそのために仕事はやめたとのこと。ついに見つけた理想の女性と結婚した。ところが同居して20日が過ぎた後、妻は「父が病気したので帰国したい」と大騒ぎ。仕方なく帰国させると音信不通に。

▼余談:アフターサービス充実の結婚仲介業

ベトナム人女性との結婚仲介業者がらみでは、ある広告ポスターが有名です。実は中国本土ではなく台湾の業者なのですが、あまりにすごい保証内容が衝撃的です。

――

ベトナム人のお嫁さんを紹介

20万台湾ドル(約67万円)でOK!

四大保証!

(1)処女を保証!

(2)3カ月以内の入国を保証!

(3)追加料金はありません!

(4)1年以内に逃げられたら、もう1人サービスします!

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人を商品として扱う、あまりにもあまりな宣伝文句に驚きます。中国は性別比が著しく偏っており、男性人口が多いことで有名。国際結婚仲介業者がもたらす問題は今後ますます増えそうです。

■筆者プロフィール:高口康太(たかぐち・こうた)

翻訳家、ライター。豊富な中国経験を活かし、海外の視点ではなく中国の論理を理解した上でその問題点を浮き上がらせることに定評がある。独自の切り口で中国と新興国を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。

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