Record China 2007年5月11日(金) 10時56分
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先日、甘粛省蘭州市では年間1.6億トンもの生活排水・工業廃水が未処理で、黄河に流されていることが判明した。下流の甘粛省白銀市では子供の発育に影響が出るなどの被害が出ている模様だ。
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近年、中国では河川の水質悪化が重大な問題となっている。先日、甘粛省蘭州市では年間1.6億トンもの生活排水・工業廃水が未処理で、黄河に流されていることが判明した。下流の甘粛省白銀市では子供の発育に影響が出るなどの被害が出ているという。
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2007年5月9日、中国中央電子台は、「蘭州市の汚水問題」を特集した。番組によると、蘭州市には黄河への排水溝が200以上あり、年間の排水量は約1.6億トン。うち工業排水が4000万トン、生活排水が1億2000万トンだという。排水口付近では未処理の真っ黒な排水と黄河の黄色い水とが鮮やかなコントラストを描いている。
蘭州市上流では黄河の水質は比較的良好だが、蘭州市をすぎるとその水質は悪化し、重金属やリンなどの基準は国家の定めた標準値をはるかに上回るものとなる。その影響を受けているのが下流にある白銀市。重金属の影響からか、奇形の子供や発育障害のある子供が増えているという。もっとも被害者である白銀市は同時に加害者でもある。同市も年2000万トンに及ぶ工業廃水を未処理で垂れ流しており、黄河の河底は汚染のため緑色や黄色に変わっているという。(翻訳/編集・KT)
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