Record China 2020年3月15日(日) 6時0分
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中国江蘇省南京市公安局江北新区分局が2月から警備体制を強化したところ、自首する人が相次いだ。写真は南京市の警官。
中国江蘇省南京市公安局江北新区分局が2月から警備体制を強化したところ、自首する人が相次いだ。中国メディアの観察者網が6日付で伝えた。
2月23日午後3時すぎ、男が南京市公安局江北新区分局沿江派出所に駆け込み、「精神的プレッシャーが大きすぎて、毎日眠れない」などと言って自首した。
警察が調べたところ、この方(ファン)容疑者は、新型コロナウイルス発生後、女性のふりをしてネットユーザーから約9300元(約14万円)をだまし取った。その後は賃貸の部屋から出られずにいたという。なお、被害者は自分がだまされていたことを警察からの連絡を受けて初めて知ったという。
記事によると、今年2月より、南京市公安局江北新区分局は社区(行政機関の指導を受けながら社会的な活動やサービスを行うエリアの単位)の警備体制強化。社区の幹部や警察らが協力を強め、江北新区では「常に警察がいる」という状態になったという。
2日後の2月25日午後には、王(ワン)容疑者も同派出所に出頭した。調べによると、王容疑者は情報サービス会社の職員で、周囲の同僚に良い投資プロジェクトがあるなどと吹き込み、50人以上の同僚から数千万元をだまし取った。この大金は、短時間のうちにネットショッピングやライブ配信者への贈り物のために使い果たしたという。
同派出所の警察官の菅成臻(ジエン・チョンジェン)さんは、「私と他の職員が王容疑者の家に行ったとき、中に人がいるのは分かったが、ドアは開かなかった。その後も何度か訪ねたが、いつも誰もドアを開けなかった。しかし、それから2日もたたないうちに、本人が派出所に来て自首した」と話した。菅さんによると、王容疑者は毎日ドアをノックする人がいることや、建物の下で響くパトカーの音に耐えかね、駆け込んできたのだという。
南京市公安局江北新区分局葛塘派出所の警察官、程遥(チョン・ヤオ)さんは「社区の警備体制の強化によって、犯罪者は逃げ場を失い、恐れている。そして、住民はより安心して生活できる」と話した。(翻訳・編集/毛利)
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