中国が南米の油田開発、エネルギー供給確保に注力―仏メディア

Record China    2013年10月28日(月) 16時37分

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27日、中国の石油企業2社がブラジルの油田開発に加わった。中国の石油需要はますます増加しており、エネルギー供給確保が急務となっている。写真は江蘇省南通市のガソリンスタンド。

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2013年10月27日、AFP通信によると、中国の石油企業2社がブラジル最大の油田開発に加わることになった。中国の石油需要がますます増加しており、エネルギー供給確保に注力する姿勢をあらためて浮き彫りにしている。参考消息(電子版)が伝えた。

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21日、リブラ油田の開発権を落札したのはブラジルの国営石油会社・ペトロブラス、中国の中国海洋石油(CNOOC)と中国石油天然気(ペトロチャイナ)、それに英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルと仏トタルの5社。ペトロブラスが40%を出資し、残りをシェルとタトルが各20%、中国2社は各10%となっている。5社からなる連合体は35年間の開発を行うことになる。

油田はリオデジャネイロの南東230kmの海域に位置する。ブラジルで過去最大の油田であり、80〜120億バレルが採掘可能とみられている。中国のエネルギー研究団体・ICIS安迅思の専門家は、潜在力の高いブラジルのエネルギー資源は世界的に注目されているとし、中国企業からも関心が集まっていると指摘した。

中国は2013年上半期に経済成長が減速したとはいえ世界最大のエネルギー消費国であり、米国に次ぐ世界第2の石油消費国でもある。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)によると、2011〜2014年の間に中国の石油消費は13%増加し、世界最大の石油輸入国となっている。2014年には需要量が1日当たり1100万バレルになると予測されており、エネルギー資源確保の必要性はますます高まっている。

そうした状況を背景にして、中国政府は国内石油会社の海外進出を促進させている。中国海洋石油の李凡栄(リー・ファンロン)CEOは今回のパートナーシップを通じて海外市場開拓を図りたいとしており、海底探査のような中国企業が不得手としている分野も今回の落札によって新たな経験が得られるはずだと話している。(翻訳・編集/岡田)

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