またか…地方都市トップが汚職で連行、今度は南京市=腐敗官僚狩り続く―中国

Record China    2013年10月18日(金) 8時42分

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17日、中国国営メディア・新華社通信(電子版)は、江蘇省南京市の季建業市長が重大な規律違反の疑いで、当局の調査を受けていると伝えた。季氏は金銭に絡む不正で調査されているという。

2013年10月17日、中国国営・新華社通信(電子版)は、江蘇省南京市の季建業(ジー・ジエンイエ)市長が重大な規律違反の疑いで、汚職や党員の腐敗を取り締まる共産党中央規律検査委員会の調査を受けていると伝えた。季氏は金銭に絡む不正で調査されているという。

中国では、習近平(シー・ジンピン)指導部の発足以来、汚職や腐敗官僚を取り締まる大規模な「トラ狩り」が進められている。そんな中、元重慶市トップ・薄熙来(ボー・シーライ)氏の汚職事件に続き、再び地方都市のトップが失脚することになりそうだ。

季氏は江蘇省揚州市書記を務めていた当時から、大規模な都市建設事業を進めており、特定の建設会社との癒着がかねてより疑われていた。

南京市の副市長になると、季氏は道路・インフラ整備などの工事を大量に推し進め、市の深刻な環境汚染を招いただけでなく、街路樹の梧桐(アオギリ)の伐採では、市民による大規模な抗議活動も発生した。加えて、ホテルのスイートルームで仕事をしているとの指摘を受けるなど、季氏の4年の在任期間で、市民の抗議の声が途絶えることはなかった。

南京市地元メディアの関係者によると、季氏の汚職額は2000万元(約3億2000万円)以上だという。季氏の汚職が発覚したのは、江蘇省の内装関係大手上場企業・金螳螂の社長が政府上層部の汚職に関与しているとの疑いで、連行されたことに関係しているようだ。揚州市書記時代、季氏は金螳螂に発注などで便宜を図り、揚州市の地元業者の不満を買っていた。市内のホテル・病院・分譲マンションの内装はほぼ金螳螂が請け負っていたという。金螳螂の社長は季氏とは親しい間柄で、南京市と揚州市の多くの工事に絡んでいるだけでなく、国有企業の下請けを引き受けることも多く、常に数億単位のお金が動いていた。

季氏は16日午前に当局に連行され、北京市で取り調べを受けている。

季建業:1957年1月、江蘇省出身。江蘇省崑山市委員会書記、揚州市市長・市委員会書記などを経て、2010年1月21日に南京市市長に就任。(翻訳・編集/XC)

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