国家代表級スポーツ選手に英語などの教育、引退後の自活の道を探る

Record China    2007年5月7日(月) 15時7分

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2007年5月7日、国会体育総局は、第11期5か年計画期間に中国国家代表級スポーツ選手に基礎教育をはじめとする、スポーツ以外の教育を行う方針を示した。引退後の就職・生活をふまえた育成方法を模索するもの。写真は引退後困窮し自分の獲得したメダルを売ろうとして注目を集めたマラソンランナーの艾冬梅さん。

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2007年5月7日、国会体育総局は、第11期5か年計画期間に中国国家代表級スポーツ選手に基礎教育をはじめとする、スポーツ以外の教育を行う方針を示した。

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国家体育総局の報告書には、国家代表級スポーツ選手には適切な基礎教育を施し、さらに英語・科学技術などの教育を行う方針が示された。報告書にはスポーツ選手への教育を担当する機関の設立も盛り込まれた。***

今年、中国では数々のメダルに輝いたマラソンランナー、艾冬梅(アイ・ドンメイ)さんが貧困のため、自分が獲得したメダルを売りに出そうとして大きな注目を集めた。引退後のスポーツ選手の多くが艾さんと同じく困窮しているが、その背景として中国のエリートスポーツ選手養成方法の問題点が挙げられている。中国のスポーツ選手はスポーツエリートとして選抜されると、その後一般の教育を受ける機会がなくなってしまう。多くのスポーツ選手は引退時にはスポーツ以外のことが何一つわからない状態で、多くの者がその後の職を見つけられない状態だ。

貧困にあえぐ元エリート選手の報道を通じて、現在のスポーツ選手育成システムに多くの批判が集まるようになってきた。今回の体育総局の方針は批判に応え、引退後の就職・生活をふまえた育成方法を模索するものだといえよう。(翻訳/編集・KT)

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