密造アジト摘発、ダイナマイト30トン押収―山西省忻州市

2007年4月29日、山西省忻州市の警察は大量のダイナマイトを密造していたグループのアジトを摘発、その場で容疑者10人を逮捕したと発表した。アジトは市内のトウモロコシ畑に建つ工場で、市民の通報を受け警察が踏み込んだところ、ダイナマイトの完成品1000箱約30t、半製品の爆薬5t、原料の硝酸アンモニウム5t、無水硫酸ナトリウム3t、パラフィン1tなど大量の薬品が見つかった。

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容疑者の供述によると、このグループは以前から別の場所で爆薬を密造していたが、今年2月28日この工場へ拠点を移し製造を再開していた。摘発までの間に、ダイナマイト1箱を150元（約2250円）で密売し、すでに3000箱以上を売りさばいたという。工場の所有者は主犯格の男から工場のレンタル料としてダイナマイト1箱につき10元（約150円）を受け取り、さらに出荷用の箱などの手配にもかかわっていた。

取り調べが進むにつれ、このグループが非常に組織的で、みごとなまでの分業体制により効率よく密造していたことがわかってきたという。警察は押収した危険物を専門家の指導によりすべて処分した。（翻訳編集・WF）