Record China 2020年2月4日(火) 7時40分
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1日、中国メディアの新京報によると、上海からの中国人観光客が日本で4万枚のマスクを購入して本国に寄付した。写真は日本のドラッグストア。
2020年2月1日、中国メディアの新京報は、4万枚以上のマスクを載せた飛行機が上海浦東空港に到着したと伝えた。段ボールには「武漢頑張れ、マスク寄贈」と書かれていた。これらは上海市に住む季錦良(ジー・ジンリャン)さんが、家族や友人と日本の佐賀周辺の地域を走り回って一つ一つ買い集めて帰ってきたものだという。
季さんは新京報のインタビューに以下のように答えた。
新京報:なぜマスクを贈ることにしたのですか?
季さん:春節の大みそか、私たちは日本の九州の佐賀県で過ごしていました。食事中に上海の医療チームが武漢を支援しているニュースを見て、胸を強く打たれました。座ったまま「中国頑張れ」と叫ぶなどできませんでした。何かできるのであれば、やらなければと思ったのです。
中国ではマスクが全く足りておらず、ちょうど私たちは日本にいたので、たくさんマスクを買って帰ることにしました。その時は、買えるだけ買って、帰国してから寄付する方法を考えようと思っていました。ただ自分たちのできることをしただけです。
基本的に飛沫ウイルスを99%防げるものを選びました。日本のお店の中でも今回の新型肺炎に対応しているマスクはそのように標記され、推奨されています。細菌や花粉症向けのものは買っていません。主には今回の新型肺炎に対応可能なマスクを買いました。
新京報:これほど多くのマスクを買うのにどれだけの時間がかかりましたか?
季さん:春節の大みそかから7日目(1月31日)に帰国するまで、合わせて4万枚以上のマスクを買いました。春節大みそかの日は順調で、その時は佐賀でも購入制限は設けられていませんでした。日本人の同僚2人と、私の家族3人とで手分けして、大みそかの夜から春節初日にかけて、合計2万枚買いました。周辺地域のマスクはほとんど買い切りました。
春節初日、日本では3人目の新型肺炎発症者が確認され、各店舗が購入制限を設け始めました。1人2つしか買えないところもありました。そのため、私たちはいろいろな都市を駆け回りました。佐賀周辺の福岡市、大分市、日田市、小城市、鳥栖市などは全て回りました。基本的には携帯のナビに従い、地図に載っているドラッグストアには全部行きました。一番多い枚数が入っているものを選びました。一箱には数十枚入っています。
新京報:購入は順調に進みましたか?
季さん:日本の同僚と一緒だったので、コミュニケーションはスムーズでした。彼らは現地人ならではの考え方でマスクがどこで売られていて、どこで購入制限があるかを推測しました。東京や大阪のような大都市では観光客が多く、流動人口も大きいので、買い占めを防ぐために購入制限を設けます。そのため、彼らは小さな都市、そして同じように、供給が足りていると思われるチェーンのドラッグストアへくようにアドバイスしてくれました。行程は日本人の同僚がすべて手配してくれ、私はただ買うだけでした。日本人の店員は親切で、梱包や車に運ぶのを手伝ってくれました。
新京報:マスクの価格は普段と比べて変化がありましたか?
季さん:印象深かったのは、私たちが行ったお店はどれも基本的にマスクを値下げしていたことです。新型コロナウイルスが広がっているからといって値上げはしていませんでした。日本はそうしたところで良い対応ができるところです。みんなが買いやすいように、お店は値下げをするだけでなく、一番分かりやすい位置にマスクを置いていました。実際にマスクが欠品になっていたお店は非常に多く、一つも残っていないお店もありました。
新京報:どうやってマスクを持ち帰ったのですか?
季さん:これほど大量の荷物は郵送できなかったので、春秋航空と事前に連絡を取りました。彼らは荷物が全て寄贈のためのものだと知ると、できるだけの協力をしてくれました。さらに中国華僑公益基金会にも連絡し、彼らを寄贈の受け取り窓口にして証明書を発行してもらいました。
新京報:今寄贈するマスクはどこまで行っていますか?
季さん:マスクは1月31日に上海に着いたばかりで、今続々と各地に発送しているところです。病院が直接受け取れるようであれば直接送ります。武漢の病院が優先です。彼らのマスク不足は最も深刻です。まず一番需要のある場所、最も流行が深刻な場所へ発送しています。すでに武漢の病院には数百個送っています。あちらが順調に受け取れたのであれば、物流に問題はないと言えるので、残りを送ります。
新京報:皆さんの春節のもともとの計画に影響はなかったのですか?
季さん:もともと春節は子どもを連れて馬に乗ったり、熱気球で飛んだり、温泉に行ったりして過ごす予定でした。しかし、今回は日本で基本的にはずっとマスクを買っていました。息子は初めなぜこんなに多くのマスクを買うのか分からず、車の中で寝たりしていました。購入制限のあるお店では、頭数に入れるために(寝ている息子を)抱きかかえてお店に入ったこともありました。息子は以前、人を救うことができるからと消防士になりたいと言いましたが、医者も人を救うことができるし、マスクも人を救うことができるのだと教えました。そのため、息子は任務を遂行するように、喜んでついて来ました。(翻訳・編集/毛利)
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