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29日、南方都市報によると、「新版・毛沢東語録」が12月にも発売される可能性がある。1966年以降、一度も再版されたことがない同著がこの時期に再販されることに、専門家から「政府の意図」の存在を指摘する意見が出ている。資料写真。
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2013年9月29日、南方都市報によると、「新版・毛沢東語録」が12月にも発売される可能性がある。しかし、1960年代に出版された旧版の「毛沢東語録」とは表紙などがまったく異なるという。編集責任者は今回の再版について、「民間・学術レベルのもので、政治的な意図はない」とするが、出版にあたって政府の許可を待っている段階だという。
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編集責任者を務める中国人民解放軍軍事科学院の研究員・陳宇(チェン・ユー)氏によれば、新版は24万字版、12万字版、6万字版の3種類が出版される計画で、正式名称は未定。しかし「毛主席」ではなく「毛沢東」という呼称を用いることで客観性を示すとしている。
また、旧版は毛沢東選集からの抜粋だったが、新版では1960年代以降に出版された58冊の毛沢東氏の著作から抜粋した内容になり、文化大革命にも言及するという。その他にも異なる点が多く、旧版は赤い表紙で、手に収まるほど小さかったが、新版は24万字版がA4サイズで、価格は2000元(約3万2000円)を超える。
「毛沢東語録」は1966年以降、正式には一度も再版されたことがない。中国政治思想史や毛沢東思想研究の専門家である蕭延中(シアオ・イエンジョン)氏は、新版が解放軍の経歴を持つ学者の手で編集されることについて、「政府の意図が存在する可能性がある」としている。
華東師範大学の韓鋼(ハン・ガン)教授は「社会が複雑化し、価値観が衝突するこの現代に新版を出版するのは、単純な懐古主義などではなく、民衆の現実に対する不満が爆発することを恐れているのだ」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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