訪中直前の河野防衛相が国際会議で中国を攻撃?=「安倍政権の努力を無駄にする」との声も―中国メディア

Record China    2019年12月18日(水) 16時10分

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中国メディア・環球時報は18日付の記事で、中国の南シナ海進出について懸念を示した河野防衛相の発言が海外メディアに取り上げられ注目を集めていると伝えた。写真は河野防衛相。

中国メディア・環球時報は18日付の記事で、中国の南シナ海進出について懸念を示した河野太郎防衛相の発言が海外メディアに取り上げられ注目を集めているとし、中国の専門家の見解を紹介した。

河野防衛相はカタールの首都ドーハで開かれた国際会議で15日にスピーチを行った際、中国について「東シナ海や南シナ海での活動を含め、一方的で威圧的な現状変更の試みを続けている。また、透明性を欠いたまま軍事力を急速に強化させていることを懸念している」と言及。さらに、「法の支配を貫徹する必要がある。軍事力に基づいて影響力を広げようとすれば、代償を払わせられなければならない」と発言した。

これを受けて記事は、「今年は日中関係が改善に向かっているため、一部の人からは『河野防衛相の同発言は日中関係に影響し、安倍政権が積み重ねてきた関係改善の努力を無駄にするのではないか』との声が上がっている」と紹介。また、「河野氏は有力な次期首相候補とされているため、『中国を攻撃することで存在感をアピールしようとしているのだろう』との見方もある」と指摘した。

一方、記事は明治大学国際総合研究所の奥村準氏がこの発言について「日本政府の一貫した立場と相反するものではない。決して日本政府が中国に対して新たな戦略を策定していることを意味するわけではない」との考えを示したとも紹介。さらに、「河野防衛相が15日にスピーチを行った際、日本のメディアはそれほど大々的に取り上げなかった。だが数日経ち、ある米国メディアはこれを『日本の防衛相が“厳しい発言”で中国を攻撃』と報じた」と説明。「これには何か意図があるだろう」と指摘した。

記事によると、中国社会科学院日本研究所の盧昊(ルー・ハオ)副研究員は今回の件について、「日中両政府は今まさに、より積極的な相互安全保障関係を構築しようと模索している。だが、安全保障上の問題について、両国は依然として多くの相違や矛盾を抱えており、とりわけ海上安全保障の領域に関して現在の信頼関係は非常に脆弱(ぜいじゃく)だ。このたびの河野防衛相の発言からも、日本政府が東シナ海や南シナ海に関して中国に明確な警戒心を持っているということが理解できる。同氏の発言は一部の西側メディアに取り上げられ、過剰に喧伝された」とコメントした。

また、河野防衛相が18日に日本の防衛相として10年ぶりに中国を訪問し、魏鳳和(ウェイ・フォンハー)国務委員兼国防相と会談することを受けて、盧研究員は「日中関係における“安全保障上の欠陥”がいち早く埋められるべきなのは明らかだ。そのためには、双方が対立を直視し、共に努力する必要がある。今度の日中防衛相会談はそのための良いきっかけとなるだろう。無責任で非建設的な発言や態度は、安全保障に関する交渉や具体的な問題解決に取り組むに当たって、何の助けにもならない」とも論じたという。(翻訳・編集/岩谷)

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