2013年9月12日、中国のインターネット上では最近、唐代（618〜907年）のメイクの手順を示した画像が極めて高い転載率を記録している。唐代にはふくよかな女性が美しいとされていたことから、一部のユーザーたちは「ぽっちゃり系女子に春が来た！」と驚きの声を上げている。揚子晩報が伝えた。

【その他の写真】

この画像はネットユーザーが陝西省西安市にある大明宮遺跡博物館で見かけたもので、唐代の女性の化粧の手順が図説で示されている。その手順は、1．おしろいを塗る、2．頬紅をつける、3．眉を引く、4．おでこに花の模様を描く、5．唇の両脇に点を入れる、6．こめかみに紅で線を描く、7．口紅をつける、というものだ。一部の古代装束や化粧のマニアたちは、ネット上で自分の顔を例にしながら化粧法の指導を行ったり、さらには唐代の衣装を全身にまとった侍女のいでたちでアナウンスをしている動画などもある。

唐代のメイク手順を示したミニブログでは、「唐代の女性はふくよかであることが美しいとされており、頬は丸くつややかで、化粧は精巧。これは現代の美的感覚とはいささか異なるものの、各手順にはいずれもいわれや意味がある」と紹介されている。たしかに、あるネットユーザーが実際に見本となって化粧の過程を撮影して掲載した写真では、化粧前はちょっと太り気味に見えた少女が、化粧後にはまるで絵巻物から抜け出てきたかのような変貌を遂げている。

日本では最近、ぽっちゃり系女子が「ぷに子」と呼ばれて人気を集めているが、中国でもこれをきっかけとして、いよいよぽっちゃり系女子のブームが到来するかもしれない。(翻訳・編集/碧海)