中国で売買春が社会問題に=性労働者がさらされる人権侵害と健康のリスク―米誌

Record China    2013年9月4日(水) 22時21分

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3日、シンガポール華字メディア・星島環球網によると、米アトランティック誌ウェイブサイトは8月29日、「売買春が中国で社会問題となっている」との記事を掲載した。写真は売春サービスを提供していた広西チワン族自治区の高級娯楽施設。

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2013年9月3日、シンガポール華字メディア・星島環球網によると、米アトランティック誌ウェイブサイトは8月29日、「売買春が中国で社会問題となっている」との記事を掲載した。

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中国の性労働者は、社会的差別などから人権侵害に遭いやすく、侵害を受けたとしても声を上げにくいのが現状だ。1982年以降、中国の性労働者の数は年々増加しており、彼女たちが直面する危険は緊迫した社会問題となっている。

“一人っ子政策”と男尊女卑の思想から、中国の男性の数は女性よりも数千万人多く、男性は結婚相手を見つけるのに苦労している。こうした状況が買春増加の背景にあると見られ、ある調査では若い男性の5分の1が買春の経験があると認めている。

売買春は違法だが、1980年代の改革開放で社会的な締めつけが緩められてからは半ば公然と行われている。多くのカラオケ店やマッサージ店、ヘアサロンでは、正規のサービス以外に性的な“特別サービス”も提供されており、性労働者の数はすでに100万人規模になっていると推計される。

高級娼婦は金持ちを相手にしているため危険は少ないが、それ以外は取り締まりの役人からゆすりに遭うこともある。性労働者の多くが出稼ぎ労働者であり、満足な教育を受けたことがなく、エイズの危険性も知らない。性病の発生率が急速に高まる中で、性労働者は社会的弱者であるといえる。

国際的なNPOや有識者は性労働者の保護を訴えるものの、中国の大衆や政府は性産業の合法化には消極的である。性産業の合法化はおそらく認められないだろうが、現在の取り締まりが奏功していないことは事実が証明している。(翻訳・編集/岡田)

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