人民網日本語版 2019年11月30日(土) 23時10分
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中国企業が日本の大学卒業者の間で人気を集め、就職活動中の日本人学生で中国企業に目を向ける人がますます増えている。写真はファーウェイのスマホ広告。
中国企業が日本の大学卒業者の間で人気を集め、就職活動中の日本人学生で中国企業に目を向ける人がますます増えている。規模の大きさと成長の可能性の大きさが、中国企業のもつ独特の魅力だ。多くの日本人学生が中国語をコツコツと勉強し、日中の舞台で輝きたいという夢を抱いている。環球時報が伝えた。
日本経済新聞の27日付報道によると、「HSK(漢語水平考試、中国語検定試験)中国留学・就職フェア」がこのほど東京で開かれた。複数の団体が共同主催したもので、多くの中国企業とその日本法人及び中国の大学が参加し、会場はリクルートスーツを着た日本人学生でいっぱいになった。HSKの試験が行われた翌日には大阪に特別会場が設けられ、2735人の日本人学生が来場し、2016年の初開催時より80%増加した。
東京の大学に通う大学3年の女子学生(21)は取材に対し、「このフェアには中国企業の一次情報が集まっており、これは日本の就職サイトでは手に入らない。中国人留学生と知り合って、徐々に中国に興味をもつようになり、中国に1年半留学した後は、中国企業で働きたいという決意が固まった」と話した。
報道によると、中国企業への就職というと、多くの日本人学生から、「大規模な事業を速いペースで展開することができ、やりがいがある」、「国と企業の成長が期待され、仕事への意欲がどんどんわいてくる」といった声が聞こえてくる。フェアで中国企業が配布したパンフレットをみると、給与は日本企業と遜色なく、待遇を懸念する日本人学生は少ない。
また報道によれば、日本の就活生の間で中国企業の人気が高まると、中国留学の人気も上昇した。日本学生支援機構がまとめた統計データでは、17年度に中国に留学した日本人学生は約5千人で、10年前より70%増加した。中国は米国、オーストラリア、カナダに次ぐ4番目の留学先だ。日本人留学生は中国語専攻を選ぶ人が多く、経済学や医学などの専攻を選ぶ人もいるという。
日本の海外就職研究家の森山たつをさんは、「アリババ集団が記録的な売上を達成して話題になったり、華為(ファーウェイ)のスマートフォンが店頭に並んだり、中国企業が身近になってきた。日本人学生が抱くイメージも変わり、就職先の選択肢に入るようになったのだろう」と分析した。
清華大学公共管理学院を卒業した夏目英男さんは今は日本の役所で働き、中国との交流に関わる仕事をしている。取材にに対し、「もともと高校卒業後に英国に留学するつもりだったが、中国の巨大なマーケットとチャンスに無限の可能性を感じた。日本のメディアも『世界が中国に注目する』と絶えず報道していた。そうして最終的に中国の大学に行くことを決めた」と振り返った。
夏目さんは、「自分も含め日本人留学生の多くが卒業後も中国にとどまって働きたいと考える。中国の発展ペースは非常に速く、たくさんのことを学べるからだ。中国とのつながりを断ってしまえば、おそらく流れに追いつけなくなる」と述べた。
しかし中国で生活し、働くのは容易なことではない。中国政府の外国人へのビザ発給要件は学歴や仕事のキャリアなどによって異なる。千葉の大学に通う女子学生(21)は父親の仕事の関係で中国に9年間住んでいたことがあり、流ちょうな中国語を話す。取材に対し、「就労ビザの申請が難しかったので、卒業してすぐ中国企業で働くことはあきらめた。来年春から日本の金融業で働く予定だ。就労ビザ申請の条件が整ったら、中国企業に転職するつもり」と話した。
森山さんは、「中国で働きたいなら、このようなフェアに参加し、まず中国企業の日本法人に就職し、中国に出張したり駐在したりするチャンスを探るとよい。ある程度経験を積んでから、中国本社への異動を希望するのが近道ではないか」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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