ベネチア映画祭に刻む華人監督の歴史、初金獅子賞はホウ・シャオシェン監督「悲情城市」―中国メディア

Record China    2013年8月28日(水) 13時50分

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27日、間もなく開幕するベネチア国際映画祭を前に、中国メディアが華人監督による受賞の歴史を振り返っている。写真はホウ・シャオシェン監督。

2013年8月27日、間もなく開幕するベネチア国際映画祭を前に、中国の大手ニュースサイト・新浪(SINA)が華人監督による受賞の歴史を振り返っている。

1932年にスタートしたベネチア国際映画祭は、戦争などで開催されなかった期間を除き、今年で70回目を迎える。

最優秀作品賞である「金獅子賞」を華人監督で最初に獲得したのは、台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督。第二次大戦直後の二・二八事件を描いた1989年の「悲情城市」でのことだ。ホウ監督によると、授賞式の前に、主催側により宿泊先が急に最高級ホテルへと変更された。これによって、自身の受賞を確信したという。

これに続いて金獅子賞を受賞したのが、中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督。1992年の「秋菊の物語」によるものだ。同作ではコン・リー(鞏俐)が主演女優賞の「ヴォルピ杯」を受賞している。チャン監督は1999年にも「あの子を探して」で金獅子賞を受賞。2002年には審査員にも選ばれた。

台湾勢で2度目の快挙を果たしたツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督は、1994年の「愛情萬歳」で金獅子賞に輝いた。今回のベネチア国際映画祭でも最新作「郊遊」がコンペティション部門にノミネートされている。作品がたびたびノミネートされることで、華人監督の中では同映画祭に特に縁が深い。

台湾のアン・リー(李安)監督は、2005年「ブロークバック・マウンテン」、2007年「ラスト、コーション」で金獅子賞を受賞。3年間で2回受賞は同映画祭初の快挙となった。2009年には審査員も務めている。

中国からの初受賞となったのはジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督で、2006年「長江哀歌」によるもの。監督自身は2000年の映画「プラットフォーム」の方が受賞にふさわしい作品だと語っている。今年のカンヌ国際映画祭では最新作「A Touch of Sin」(中国語タイトル:天注定)が脚本賞を受賞。欧州の映画祭に強いことでも知られる。(翻訳・編集/Mathilda

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