中国と比べてインドの国産空母はなぜ「難産」なのか―中国メディア

Record China    2019年11月11日(月) 7時0分

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9日、中国メディアの央視網新聞は、インドの国産航空母艦建造が遅々として進まない理由について分析する記事を掲載した。資料写真。

2019年11月9日、中国メディアの央視網新聞は、インドの国産航空母艦建造が遅々として進まない理由について分析する記事を掲載した。

記事は、インドのコーチン造船所が11月1日、インド初の国産空母「ヴィクラント」の建造第3段階について、総額3000億ルピー(約4600億円)で契約に署名したことを紹介。「ヴィクラント」は、満載排水量が4万トン以上で、13年8月12日には進水したが、当時の完成率はわずか30%ほどで、その後の建造も非常に遅いペースだったと指摘した。そしてインド政府報道情報局は18年7月19日、21年にインド海軍へ納入する計画であることを発表したと伝えた。

その上で、21年に納入という時間が定められたが、「このことは空母建造が最終段階に入ったことを示すのだろうか」と疑問を投げかけ、この件について、軍事専門家の李莉(リー・リー)氏の見解を紹介した。

李氏によると、このタイムスケジュールに「厳粛性はない」という。李氏は、その理由として「ほかの国では、進水したらそれは進水であり、その後はテストを行って就役する。しかし、インドの空母は進水後に再び建造ドックに戻った。これは進水をどのように理解していいのか分からない。したがって21年に納入できるかどうか、大きな疑問符が付く」と論じた。

李氏はまた、インドはアジア太平洋地域で日本を除けばかなり早くから空母を保有していた国だが、ずっと外国から中古を購入してきたため「独自で研究開発した経験がない」とも指摘。そのため問題が出現するとした。

そして「大型船舶の建造を請け負った側でなければ、中身の技術については理解しておらず、将来的な信頼性においても基準に達することができず、自分でコントロールすることもできないので、すべてが変数となる」と分析。「そのため、ここが壊れればここを直し、あそこが壊れればあそこを直すということになり、分散したプロセスでは時間を浪費することになり、最終的に出来上がらないということになる」と論じた。(翻訳・編集/山中)

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