Record China 2019年11月6日(水) 18時10分
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5日、中国紙・環球時報によると、インディア・トゥデイ誌はこのほど、中国の大気汚染対策をまねたインドで効果が出ていない理由について分析する記事を掲載した。写真はデリー。
2019年11月5日、中国紙・環球時報によると、インディア・トゥデイ誌はこのほど、中国の大気汚染対策をまねたインドで効果が出ていない理由について分析する記事を掲載した。以下はその概要。
模倣は一種の芸術だ。模倣を成功させるには頭を働かせる必要がある。だが、学んだことを活用する点でインドには不足があり、中国のここ数年にわたる大気汚染政策の成功が、デリーでは生かされていない。
デリーで採用されている大気汚染をレベル分けして相応する対策をとるという汚染対策は、かなりの程度、北京の経験を参考にしている。北京では、空気汚染の予測レベルを4段階に分けて異なる対応をとる政策を打ち出した。インドも同様に大気汚染を4段階に分けた。
北京もデリーも似たような対策をとっているのに、なぜデリーでは効果が表れないのだろうか。北京では空気質指数の予想値が一定の値を超えると、青(現在では取り消し)、黄、オレンジ、赤の4段階に分け、これに基づき自家用車の運転制限や児童の戸外での活動停止、社会的弱者への健康情報の提供などの対策を発動する。
しかし、デリーでは空気質指数が300を超える日が何日も続いてからようやくレベル分けの機能が発動し、400を超えてから対策をとり始める。中国の成功とインドの失敗の違いは、大気汚染緊急対策発動の敷居の高さの違いであり、中国は予測を基に行動するので予防性措置であるのに対し、インドは結果を基に行動するので、汚染がある程度のレベルになってから対策が始動する。
北京市は世界で最も大気汚染が深刻な200都市のリストから外れる見通しだが、デリーは引き続き上位をキープしており、インドのその他の都市もデリーに近づきつつある。(翻訳・編集/山中)
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