Record China 2019年10月29日(火) 7時0分
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「日本は世界で最も冷たい国?」と報じられたことについて、中国のネットユーザーはどのように見ているのか。
先日、在米ジャーナリストの飯塚真紀子さんがつづった「『人助けランキング、日本は世界最下位』英機関 日本は冷たい国なのか ホームレス受け入れ拒否問題」と題する文章が話題になった。同文章によると、英チャリティー機関「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」が行った「他社への寛容度」に関する調査で日本が最下位になったというのだ。
同調査は最近1カ月間について、「見知らぬ人、あるいは助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」「寄付をしたか」「ボランティアをしたか」の3つを被験者に聞き、その結果をまとめたものだという。文章によると、日本は総合順位で126カ国中107位と「先進国の中では最下位」。また、「見知らぬ人、あるいは助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」でも最下位だったそうだ。なお、「寄付をしたか」では64位、「ボランティアをしたか」では46位だった。
この結果は、テレビ朝日系のANNニュースも「日本は薄情な国か?」などと取り上げ、台風19号で被災したホームレスが避難所に入れてもらえなかった騒動と併せて報じた。インタビューを受けた人は「他人に関心がある人っていなさそう」「(どんな人でも助けられるかと聞かれ)助けられないと思います。自己責任というか、自分で解決することがその人のためになるんじゃないか」「周りの目を気にしてしまうのが強い」などと語った。
この結果は中国でも新浪新聞の中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントや、日本の情報を発信する自メディア(新興メディア)が「日本は世界で最も冷たい国?」などの見出しで報じた。
中国のネットユーザーからは、「これが日本の本当の姿」など一部否定的なコメントが寄せられたものの、「日本の学生と高齢者は人助けが好きだよ。しかも、とっても熱心」「冷たいかどうかは分からないが、少なくとも日本のサービスは素晴らしいし、道を聞いたら真剣に教えてくれる」「日本に旅行に行った時、道がよく分からず、現地の人に聞いた。そしたらとても熱心に友好的に話を聞いてくれた。その人は分からなかったが、別の人にも聞いてくれた。本当に良かった」「違うよ。私が日本で道を聞いたら辛抱強く教えてくれて、しかも途中まで案内してくれた」など、“反論”が続々と寄せられた。
また、「国によって表現の方法は異なるのでは?」「日本人は小さい時から独立心を学ぶ。何でも自分でできるようにして、他人に迷惑を掛けないことに慣れている。見知らぬ人ならなおさらだろう」「日本の理性と教育が人情味を奪ってしまったのだろう。でも、人情味が強すぎても法治が行き届かないということになる」など、日本のランキングが低かった理由を分析するユーザーも。
このほか、「中国人は外国人に親切だけど自国人には冷たい」「(中国人が)冷たくないだって?倒れた老人を助ける勇気もない(※助け起こすと加害者にされ賠償請求される事件が過去に社会問題に)」「人助けをしたことを後悔したことがあるかを聞いたら、中国が1位だ」「私は中国人の方がもっと冷たいと思う。特に出稼ぎ労働者は身に染みてるんじゃないか」「当たり屋がこんなに増える前は、中国でも喜んで他人を助ける人がたくさんいたけどなあ」など、自国と比較するコメントも少なくない。
なお、CAFの調査で中国の順位は、「見知らぬ人、あるいは助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」が119位、「寄付をしたか」が116位、「ボランティアをしたか」が125位で、総合順位は126位だった。(翻訳・編集/北田)
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