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李源潮国家副主席訪朝、「共通の安全保障」実現に尽力―中国メディア

Record China    2013年7月30日(火) 11時20分

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29日、中国の李源潮国家副主席は北朝鮮側の招待を受け、25日から28日にかけて中国代表団を率いて訪朝し、朝鮮戦争休戦60周年記念行事にも出席した。資料写真。

2013年7月29日、中国新聞社によると、中国の李源潮(リー・ユエンチャオ)国家副主席(中共中央政治局委員)の今月末の訪朝について、国際問題専門家の虞少華(ユー・シャオホア)氏は「今回の訪問は中国側が依然、朝鮮半島情勢の関係各国の『共通の安全保障』実現を推進するために持続的努力をしていることを示している」と述べた。

李副主席は北朝鮮側の招待を受け、25日から28日にかけて中国代表団を率いて訪朝し、朝鮮戦争休戦60周年記念行事にも出席した。中国新指導部発足後初のハイレベル訪朝団であり、現在の朝鮮半島情勢の複雑さもあって、各方面の高い関心を呼んだ。

公式発表によると、李副主席は北朝鮮の金正恩・国防委員会第1委員長、金永南・最高人民会議常任委員長、楊亨燮・同常任副委員長と会談したほか、平壌の友誼塔や中国人民志願軍(義勇軍)烈士陵墓を訪れ、烈士を弔った。

こうした日程を総合的に見て、中国国際問題研究所アジア太平洋安全と協力研究部の虞少華主任は、今回の訪問によって(1)北朝鮮との伝統的友情を打ち固める(2)朝鮮半島問題における中国の原則的立場を北朝鮮や関係各国に表明し、朝鮮半島情勢を良い方向への発展へ促す―という中国側の2つの意向が伝えられたと指摘した。

中国国際問題研究所の曲星(チュー・シン)所長は「中朝関係は中国の周辺安全保障において非常に重要であり、歴史的原因から両国間には特殊な友好がある。今年に入り、特に北朝鮮が3回目の核実験を行なって以降、両国関係は困難な時期を迎えた。こうした背景の下、両国の指導者は共に意思疎通と対話の強化を望んでいる」と指摘した。

金第1委員長との会談で李副主席が習近平(シー・ジンピン)国家主席からの口頭メッセージを伝えたことにメディアは注目している。これについて虞氏は「中国の最高指導者が代表団の訪朝の機を借りて、二国間関係発展への新たな期待を北朝鮮側に伝えたもの」と指摘した。

これは李副主席が金第1委員長との会談で「朝鮮戦争休戦60周年を記念するのは、家を守り国を守るために勇敢に命を捧げた中朝両国の優れた人々を心から偲ぶためだ。歴史を振り返ると、今日の平和が容易に得られたものではなく、一段と大切にしなければならないことを深く感じる。現在、中朝関係はこれまでの事業を継承し、将来のために道を切り開く新たな時期にある。北朝鮮側と共に相互信頼と意思疎通を強化し、各分野の交流と協力を拡大し、中朝関係の持続的で安定した発展を促したい」と表明したことにも現れている。

中国は当時の歴史を肯定すると同時に、現代の世界の潮流では、戦争という手段で地域の問題を解決するのではなく、平和的方法で互いの安全保障上の懸念における均衡を図るべきだということも認識している。虞氏は「朝鮮半島問題において、いかなる国も自国の『絶対的安全』のみに注目して地域をかき乱してはならない」と指摘した。

この問題において李副主席は「中国側は朝鮮半島の非核化実現を堅持し、朝鮮半島の平和と安定の維持を堅持し、対話と協議による問題の解決を堅持する」という「3つの堅持」を重ねて表明した。この「3つの堅持」を重ねて表明したことは李副主席訪朝において重要な事であり、この原則的立場は北朝鮮に対してだけでなく、朝鮮半島情勢の関係各国にも明確に表明する必要があるとアナリストは指摘する。

「朝鮮半島問題において中国は『共通の安全保障』の実現を主張している。また、北朝鮮の安全保障上の懸念を中国は他のどの周辺国よりも理解できる。だからこそ北朝鮮核問題を解決する過程において、中国は原則を堅持した上で、北朝鮮の正当な権益を守り、北朝鮮の理にかなった懸念を支持するために特殊な役割を全力で発揮し続けている」と虞氏は指摘。今後については「中国は引き続き朝鮮半島の非核化という目標を堅持し、各国の対話による安全保障上の懸念の解決、地域の長期的平和・安定の実現を促すべきだ」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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