水資源の不足や汚染が深刻に、石炭採掘が滞り経済成長にも影響―中国

Record China    2013年7月28日(日) 9時0分

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23日、水資源不足が深刻な中国では大量の水を必要とする石炭の採掘が滞り、経済成長に影響しているだけでなく、水資源汚染もますます深刻になっている。

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2013年7月23日、ブルームバーグによると、水資源不足が深刻な中国では大量の水を必要とする石炭の採掘が滞り、経済成長に影響しているだけでなく、水資源汚染もますます深刻になっている。25日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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90年以降、中国の河川の半分以上は干上がり、残っている河川の多くも汚染されてきた。豊富な水資源がなければ石炭は採掘ができず、新たな発電所が稼働できないため、経済成長も滞ることになる。中国では少なくとも80%の炭鉱が水不足の状態にあるという。

中国の国民1人当たりの年間水資源量は1730立方メートルで、国連が規定する「水ストレス下の状態」の基準値(1700立方メートル)に近い。山西省は中国最大の石炭産地で、産量は全国の約28%を占めるが、同省の1人当たりの年間水資源量は約347立方メートルしかなく、中東のオマーン以下となっている。また、内モンゴル自治区と陝西省の石炭採掘量は合計で中国全体の約40%を占めるが、この地区の1人当たりの年間水資源は1700立方メートルを下回っている。

中国政府は、石炭産業の発展とともに、近隣への火力発電所の建設にも力を注いでいる。内モンゴル自治区では、15年までに工業用水のニーズが10年比で141%増になると予想されている。しかし、これによって帯水層(地下水を含む岩や土の層)の水資源がさらに減少し、砂漠化が進行するとみられている。

一方、河川の枯渇や汚染も深刻さを増している。中国水利部と国家統計局のデータによると、1990年代と比較して、中国全土の流域面積100平方キロメートル以上の河川は約2万8000本減少している。また、12年に出版された米国の学者ジュディス・シャピロの著書「中国の環境挑戦(China’s Environmental Challenges)」によると、中国の河川・湖沼の75%は深刻な汚染を受けており、28%は農業水としても使用できないという。(翻訳・編集/HA)

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