野生を取り戻せ、異国で厳しい訓練を受けるトラ―南アフリカ

2007年4月23日、1頭の華南トラが飛行機で南アフリカへ送られた。現地で野生に戻る訓練を受けるという。

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華南トラは中国トラとも呼ばれ、絶滅危惧種に指定されている。野生の華南トラはおそらく絶滅したと考えられている。そのため、動物園の華南トラを野生に戻す計画が立てられている。

しかし動物園のトラはすでに野生を失っているため、狩りの能力が欠如している。そのままでは自然で生き抜くことは出来ないため、訓練を受ける必要があるという。2003年からすでに4頭の華南トラが南アフリカに送り込まれた。しかしうち一頭が肺炎で死亡。死亡したトラの伴侶の新たな夫として、今回1頭のトラが送り込まれる。***

野生に戻る訓練は、まず狩りを覚えることから始まる。続いて、自然を生き抜く強靱な体を鍛える。このように野生で生きる力を養ったトラを繁殖させ、数代をかけて数を増やしていく。十分な能力が備わり数が増えた時点で、中国に連れ帰り自然に放つという壮大な計画だ。しかし現実的な計画ではないと疑念を示す専門家も多い。（翻訳/編集・KT）