2013年7月21日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレによると、食品の安全問題が深刻な中国で、消費者と農家が協力して安全な食材を生産し調達する「有機農業プロジェクト」が注目を集めている。24日付で中国紙・参考消息が伝えた。

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食品の安全問題が非常に深刻な中国では、国民の国産品に対する不信感が日々強くなっている。スーパーなどの商品棚には多くの輸入食品が陳列され、「天然」や「有機」などのラベルが目立つように貼られている。

こうした状況の中、北京郊外では消費者と農家が収穫とリスクを分け合うスタイルの有機農業プロジェクトが行われている。消費者は農家に対し年度の生産費用をあらかじめ支払い、農家は有機農業によって作物を生産し、収穫後に消費者に届けるというスタイルである。

これにより、消費者は有機農業による安全な食品を定期的に入手できるようになり、農家は生産費用を抑えるとともに投資リスクを一定程度回避できる。消費者の支払う費用は毎月約600元（約9600円）とやや高いが、すでに約400人の加入者がいる。

消費者と農家双方にメリットがあるこの種の有機農業プロジェクトは、北京だけでなく、中国全土16の省・自治区・市ですでに実施されている。（翻訳・編集/HA）