無人飛行機で商品配達、ケーキショップの新サービスは「安全性、合法性に問題あり」―上海市

Record China    2013年7月26日(金) 23時50分

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24日、中国・上海市のケーキショップが無人飛行機を使った配達サービスを間もなく開始する。しかし、その安全性や合法性を疑問視する声は多い。

2013年7月24日、中国紙・東方早報によると、上海市内にあるケーキショップが無人飛行機を使った配達サービスを間もなく開始する。だが、その安全性や合法性を疑問視する声は多い。

無人飛行機でケーキを配達するサービスを開始するのは、「INCAKE英倫時光」。同店の関係者は「無人飛行機で配達すれば人件費の節約になるし、環境保護にもなる」と話す。使用する無人飛行機は直径1.1m、飛行高度100m、GPSナビゲーションを利用して飛行ルートや高度、速度を地上から固定位置でコントロールすることができる。すでに何度も試験飛行を繰り返した結果、連続飛行距離は2kmを超え、5ポンド(約2.26kg)までのケーキを運ぶことができたという。無人飛行機での配達が可能かどうか事前に調べる必要があり、当日の天候によっては配達を断ることも。このため「空中配達」は15日前までの予約が必要になる。

「100mの高さから、もしケーキが落ちて路上を歩く人に当たったら?」「無人飛行機が空中で故障して地面に落ちてきたら?」ネット上にはこうした疑問や不安の声が数多く寄せられている。店側は「法律上、無人飛行機はグレーゾーンだった」と話す。中国民用航空局(民航局)関係者も「商業目的の無人飛行機に関する明確な規定は存在しない」と指摘する。

民航局側は「無人飛行機を飛ばす際には事前の運行許可申請が必要」と主張。上海市警察も無人飛行機による配達の違法性などについて調査を開始した。店側は10数日後には「空中配達」を開始すると発表。「地上配達」よりは割高だが、結婚式やイベントなどでロマンチックな演出を求める人々に好評だという。(翻訳・編集/本郷)

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